この曲を聴け!
THE SOUND OF PERSEVERANCE (1998年)
MyPage

THE SOUND OF PERSEVERANCE
モバイル向きページ 
解説 - THE SOUND OF PERSEVERANCE

1998年8月31日、Nuclear Blastよりリリースされた7thアルバム。
ギタリストのShannon Hamm、ベーシストのScott Clendenin、ドラマーのRichard Christyが迎えられて制作された、Deathのラストアルバムである。
制作時からChuck Schuldinerは「ひょっとしたらDeathとしての作品はこれが最後になるかもしれない」とコメントしており、仮に彼が脳腫瘍に倒れなくてもこれがDeathのラストアルバムになった可能性がある。
4thアルバム『Human』以降推し進めてきたプログレッシヴメタルの要素は、それまでにも増して大きくなっており、1曲の平均演奏時間は6分になっている。
また、『Human』に入っていた「Cosmic Sea」以来となるインスト曲も収録されている。

Producer:Jim Morris, Chuck Schuldiner
→解説を作成・修正
コメント・評価

Recent 50 Comments



1. KILLERQUEEN ★★ (2002-11-24 15:58:00)

98年発表のDEATHのラストアルバム。「暴力的な加速と減速を繰り返し、聴く者を翻弄する。危険な陶酔感を誘う、ドラマチックな至高のアグレッシヴミュージック」と帯に書かれてあるが、まさにそんな感じのアルバムです。プログレ的なドラマチックで緩急自在な曲展開。どこをとってもチャックのみが作れる神秘に満ちあふれたデスメタル。いやヘヴィメタル。全曲とも全く違った印象を受け、恐ろしいまでの完成度を誇っています。アルバムの最後にJUDAS PRIESTのカヴァ-でPAINKILLERが収録されていますが、これまた結構原曲に近い感じでかっこいいです。DEATHのファンなら買って損はないと思います。ちなみにジャケットも素晴らしく、DEATHの気難しいサウンドをうまく表現した絵だと思います。



2. Jackson ★★ (2003-02-07 03:49:00)

このアルバムでDEATHの歴史が終わってしまいました。しかし、これが究極にまで進化したDEATHであることに間違いはないと思います。ここに収められている曲は、SYMBOLICまでのDEATHをさらにプログレッシヴにさせ、気高さを加えたようなサウンドです。そして、それは全く別の次元にまで行ってしまいます。DEATHファンでも、好き嫌い出るんじゃないかなぁと思います。KILLERQUEENさんの「神秘に満ちあふれた」っていう表現良いですね。まさにそんな感じです。
1曲目の出だしから私はノックアウトされました(笑)このアルバム全編を通じて「ヒステリック」になっていると思います。まるで、魂の叫びのような感じです。存在の深淵に落とされ、そこからの脱出/救済を求めているかのような叫びです。ジャケットもそれを表しているように思います。
アンディ・ラロックとの超絶ギターバトルが聴けるINDIVISUAL~がDEATH史上最高のアルバムだとする声が多いようですが、DEATHというバンド(というより、チャック・シュルディナー個人か:笑)の崇高さが滲み出ているこのラストアルバムこそ最高のアルバムだと思います。



3. 貴士 ★★ (2003-03-14 19:28:00)

一番初めに聴いたDEATHのアルバムがこれだけど、これが一番好き!!
初めはイマイチわからなかったけど、聴いていくうちに気に入ってきました。
INDIVIDUAL THOUGHT PATTERNSとSYMBOLICも聴いてみたけど、やっぱりラストのこっちの方がよかったです。
ギターソロもメロディックだし、曲調もこのアルバムが一番好きです。



4. DEATH最高DEATH ★★ (2003-05-19 15:21:00)

俺もこのアルバムが一番好きです。Jacksonさんのおっしゃる通り、チャックのギタープレイが神ががってて、崇高さすら感じます。



6. まんぞー ★★ (2004-07-09 22:29:00)

初めて聴いたデスメタルがこれだったせいか、DEATHの中で一番好きなアルバムだ。チャックの声も過去最高のキレっぷりだし。やっぱ重低音バリバリなのだけがデスメタルじゃあないんだなあ、と。
俺流の解釈で言うなら、この世とあの世の境界線あたりで聴けそうな音だね。メロデスとかシンフォブラックじゃ表現出来ない、美と醜の同居ってやつの真の形。




7. noiseism ★★ (2005-04-19 15:38:00)

完成度は高いし、演奏も上手いし、悪くは無いんだが
初期から聴いてきた身としては「あれれ?」と首をかしげる部分も。
一番勢いのある曲が"Painkiller"ってのもちょっといただけない。




8. ex_shimon ★★ (2006-02-12 23:18:00)

98年,7th
チャックの死によりラストアルバムとなってしまった
曲自体は練り上げすぎな面もあるがやはり最高形のもの
ペインキラーは確かにいただけない




9. 火薬バカ一代 ★★ (2007-05-28 21:36:00)

基本的にDEATHのアルバムにハズレはないと考えているんだけれども、その中にあって参加メンバーの顔触れ、
作品の完成度共に最も地味と言わざるを得ないのが、チャック・シュルデナーの夭折により、
奇しくもDEATHのラスト作となってしまった、この'98年発表の7thアルバムだろうか。
ここ数作において、バンドの推進剤の役割を担って来ていたジーン・ホグラン(Ds)の離脱により、
一層の長尺化(6分を越える物が半数以上を占める)、変拍子の多用による複雑化の進んだ楽曲のテンションを
維持しきれていない等、その理由は幾つか考えられるが、やはり最大の原因は、ラストを締める
JUDAS PRIESTの代表曲のカヴァー⑨の存在ではなかろうか。ぶっちゃけ、このカヴァー曲の出来が余りに良過ぎるせいで、
本編の印象が完全に霞んでしまっているような・・・。上手過ぎるカヴァーってのも考えもんですなぁ。
とは言え、その辺を踏まえた上でジックリと聴き込んでみれば、ストップ&ゴーを繰り返しながら
ドラマチックに盛り上がっていく③や、チャックの表現力豊かなGプレイの妙技が堪能できるインスト曲⑥、
引っ掛かるようにして劇的に疾走するスラッシュ・チューン⑦等、如何にもDEATHらしい名曲も多数収録されていて、
並みのスラッシュ・バンドじゃ逆立ちしたって敵わないハイクオリティに本作を仕上げてみせる手腕は、
流石はDEATH(チャック)なのであった。




10. アウトランダーズ ★★ (2008-01-03 20:29:00)

参加メンバーの知名度や全体的なバランスでは前3作に及ばないものの、チャックのプレイに関しては神ががり的なものを感じる作品。
過去最強にアグレッシヴなのにはっきりと歌詞が聴きとれるヴォーカルと、まさに神秘的なメロディー満載のプログレッシヴな楽曲群。
これってもしかしてスラッシュメタルがデスメタルを経て究極に進化した姿なのでは。
JUDAS PRIESTのカバーのチャックのヴォーカルなんてほんとにキレまくってます(笑)。
これオリジナルを超えてるんじゃないかと・・・
僕の中ではこのラストアルバムでチャックシュルディナーがメタルゴッドになりました。
なお、僕が購入したCDにはおまけにライヴDVDがついていてお買い徳でした。
この複雑極まりない楽曲群をプレイしながら野獣のごとくほえまくる勇姿を見るたびに涙が出そうになる・・・




11. namambe ★★ (2008-11-25 23:14:00)

この作品を適切に批評する言葉を編み出せません。
聴くと、ふだんの意識が訪れない心のどこかが痛み、痺れ、そして癒され、
最後にはゆっくりとあたたかいものが流れます。
不思議ですね。こうしたジャンルの音の中でもとりわけ、音そのものをとってみれば、
極めてヒステリック、神経質、逆撫でするようなタイプの強烈な音です。
悲しみと痛み。
正面からぶつけられても受け止めることができ、
ある意味で落ち着き癒されるというのは、
一方でこの作品が寸分の隙も許さないヘヴィ・メタルの様式の美を構築しているから、
かもしれません。
あえて様式美という手あかのついた言葉は使いません。
様式美という常套句では、様式に反発して緊張を生む要素をかかえることで逆に様式の力を活かしているような音を指すのにふさわしくないと思うからです。
20年近くヘヴィ・メタルを偏愛してきて、この作品に出逢う(一昨年ですが)ことができたのは幸せです。
へんな比喩で呆れられるかもしれませんが、
活火山の火口の縁に立って、はるか下の沸騰する火の海を見続けているのに、
音や熱気が迫って危険なのに、
なぜか心では底まで透き通った冷たい湖を見つめている・・・
そんな心持にさせてくれる作品です。
チャック・シュルディナーに心から哀悼をささげます。



12. ケムケム ★★ (2009-01-26 16:33:00)

チャックの作品中もっともヒロイズムが強く出てる一枚かもしれません。
「セロ弾きのゴーシュ」のカッコウ。



13. N男 ★★★ (2009-04-08 19:24:00)

1998年発表の7th。
DEATHのラスト作になってしまったが、このバンドというかチャックは最後までデスメタルならぬ“DEATHメタル”をしていた。
チャックがリリース時に「ひょっとしたらDEATHとしての作品はもこれが最後になるかも」と言っていたので、彼が逝去しなくてもラスト作になったかもしれなません。
素晴らし過ぎのメロディ、曲展開、歌詞、ギターソロ・・・どれも練られてます、恐ろしいほどに。
やはり後期の曲は、初期の曲より断然惚れますね。ミステリアスな雰囲気のチャック節が唯一無二!
しかし、スリリングな変拍子を伴った激しい曲展開よりも音楽的な完成度を重視した作風に賛否両論の声が聞かれるのも事実。
これまでのアルバムとは異質だし、2作前では考えられないような次元・高みに深化してます。
オススメは①、③、⑥、もちろん名カバー⑨も。(同曲最優秀カバーではないかと)
チャック・シュルディナーはデスメタル界最高の天才ギタリストだった。

91点。




14. ヤキニク ★★ (2009-12-17 23:35:00)

このアルバムのチャックの声は全アルバム中一番悲しく、攻撃的だと思う。
死にそうというか、まあ死んでしまったからそ思うだけかもしれないが、とにかくスゴイ。形容しがたいがスゴイ。聞いてるこっちの寿命も縮まりそうである。
曲の展開はかつてないほど複雑だが、聞きにくくはない。3曲目のSprit Crusherの疾走部分は鳥肌モノ。



15. 名無し ★★★ (2010-12-30 12:15:32)

天才、としか・・・・圧巻です しかももう彼の音楽が聴けないと思うと・・・



16. ムッチー ★★★ (2011-07-19 21:53:37)

DEATHの7thであり、事実上のラストアルバム。
楽曲構成の複雑化はさらに増し、一聴目はよく理解することができず、
「こりゃちょっと行き過ぎじゃないかな?」と不安にも感じましたが、
そこはやはりDEATH、そしてチャック!何も心配する必要なんてありませんでした。
なんのことはない、ただ、分かるようになるまでほんの少し時間がかかるだけで、
その中身はそれまで通り、極上なのです。ちゃんと聴きこめば分かると思います。

メンバーはチャック以外は前作から全員変わってしまいましたが、
みなさんしっかりとした実力を持っていて、何の問題もありません。
ただ、セカンドギタリストはさすがに歴代のツワモノ達と比べると少々弱いですが、
チャックのプレイが素晴らしいので、あまり気にはなりません。

それにしても、DEATHというバンドは本当に素晴らしい作品ばかりを、
というより、素晴らしい作品「しか」提供しない、稀有なバンドだったと思います。




17. netal ★★★ (2013-02-23 19:25:02)

Death史上最も攻撃的で悲しい雰囲気を感じさせるアルバムで、それを象徴するかのように、Chuckの金切り声ヴォーカルが攻撃的で悲痛感さえ漂わせている。
そして何より特筆すべきは曲やリフの完成度と複雑さである。
切り返しが多く起伏に富む冷徹なリフ捌きの一方で、感情をすこぶる昂ぶらせるフレーズを随所に挟む展開には一瞬たりとも無駄がなく、テクニカルデスの究極とも言える出来である。
今後同路線でこの作品を超えるものは、Chuck亡き今ではもう出ないだろう。
また今作のメンバーはChuck以外のメンバーは歴代の名手に比べると知名度では劣るが、肝心の演奏は全く問題なく、スプラッシュの使い方とか個人的に気に入っている。

Death史上最高傑作であり、メタルの極致に至った作品の一つだと思う。これを聴くとChuckの死は余りにも惜しいと思わざるを得ない。

気に入り度…96/100

おすすめ…Voice Of The Soul




18. れーじ ★★★ (2013-03-21 23:34:48)

これはぶっ飛んだ!自分の中でこれ以上のメタルが思いつかない。
とにかく作り込みがハンパないですね。聞けば聞くほどハマり込む曲ばかり。チャックの叫びが、変幻自在のリフが、ギターソロが…聞き所が多すぎる!
これがDEATH初体験だったので、今まですごく損をしていたような気分


発言

評価:★★★ 素晴らしい!! ★★ 良い! まあまあ コメントのみ
→発言を修正・非表示 | 移動
→問題発言を非表示