96年発表。クオリティは勿論高いんだけど、いまいち地味な存在のアルバム。 ベスト盤「THEIR FINEST HOUR」をリリース後、EMIからドロップアウトを食らい、本作はインディーズでのリリースを 余儀なくされてしまいました。「BEHIND CLOSED DOORS」があれだけの傑作だったのに(しかも全英4位)… なので彼らにとっては起死回生のアルバムになるはずだったのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。 もう英国ロックシーンに彼らの居場所はなかった…と。 でもインパクトこそ前3作に譲りますが、曲はどれもサンダー節全開でダニーのボーカルは相変わらず素晴らしい。 ちょっとベタだけど美しいバラード「LOVE WORTH DYING FOR」、シングルにもなったクールでメロディアスでブリティッシュな「DON'T WAIT UP」、 ライヴのオープニングの定番になった「WELCOME TO THE PARTY」をはじめ、「PILOT OF MY DREAMS」「LIVING FOR TODAY」 「THRILL OF IT ALL」「YOU CAN'T LIVE YOUR LIFE IN A DAY」…などなど、楽曲は粒ぞろい。
これといった超強力な曲は無いかもしれませんが、ヴァラエティ豊かな楽曲を並べていて、 そしてその全てが良い曲なので、最初から最後まで気持ち良く聴けますね。 明るいロックナンバー①"Pilot Of My Dreams"・⑥"Welcome To The Party"、 哀愁メロディが染みる⑦"The Thrill Of It All"・⑪"You Can't Live Your Life In A Day"、 ルースでファンキーなノリのある④"Don't Wait Up"・⑧"Hotter Than The Sun"、 カントリーっぽい⑨"This Forgotten Town"、極上バラード③"Love Worth Dying For"。 本当に良い曲ばかりだし、ダニーの歌いっぷりが相変わらず最高ですね。