一般的にはSeventh Signの線を単純に狙っただけの駄盤とされてるみたいです。 俺もそう思う。ヤケにインストの小曲が多いし・・・っつったら終わっちゃうか。 だがしかし。VengeanceとFire in the Skyはこのコンビならではのキラーチューン。マイク・ヴェセーラの起用はこういうのを上手くやるための人選なわけなのだから当然。バックの演奏も堅実だ。 Vengence 例のプログレっぽい展開かましてからクラシカルなソロに入るとことかキますねー。しかもリズムON状態でのクラシカルアンコールを初めて聴いた時にはビックリした。エンディングはFar Beyond the Sun以来の劇的なもの。とにかく全体のアレンジ構成がカッコ良すぎで涙出ちゃう。Never Dieより全然いいじゃん。 Fire in the Sky イントロで既に涙。ボーカルのラインがとにかく素晴らしい。 Aメロからして美しいし、ブリッジのギターとの絡み、サビの音の飛び方の意外性、どれをとっても良い。ギターソロ後半はインプロヴァイズの割に劇的に収束している。 イングヴェイが良く豪語する「5分で書ける」というような曲では全く無いことは確かだ。
疾走曲は格好良いし、バラードもなかなか良いんだけど、どうも他の曲がいまいち。前作「THE SEVENTH SIGN」には「MEANT TO BE」など疾走曲ではない(「MEANT~」はバラードでもないと思う)曲にも素晴らしいものがあったが今回は……残念。それに疾走曲にしたって、勿論個人差はあるにしろ「VENGENCE」は前作の「NEVER DIE」に、「FIRE IN THE SKY」は同じく前作の「CRUSH AND BURN」に勝ってはいないと思う。バラードも個人的には完全に前作の曲の方が良いと思っている。 とは言え、前作を聴いて気に入ったのならば本作を聴いても損はないでしょう。繰り返しになるが、疾走曲は格好良いしバラードも良い。他の曲にしたって結局は聴いて自分で判断するのが一番。(結果、俺はあんまり……だったけど) 名盤ではないが、決して駄作でもない。それなりのクオリティを備えたアルバムである。
95年発表の8thアルバム。 帯には「SEVENTH SIGNをも超えた、超傑作!」と書いてあるし、YNGWIE自身も発表当時は「最高に気に入っている」と言っていたが、現在はうって変わって評価の低い作品である。 名作「SEVENTH SIGN」には当然劣る内容であるが、個人的に結構好きな曲もあって、買った当時は、その好きな曲だけをポンポンと聴く聴き方をしていた。 「THE ONLY ONE」「FIRE IN THE SKY」「AMBERDAWN」「CANTABILE」の4曲がその好きな曲なのだが、これだけのために買っても損はないと言えるほど、出来は良い。
マイク参加2作目となる8thアルバム。 名盤と呼び声高い前作とは対照的に駄作と言われる事が多い本作だが聞いてみた所それほど悪い印象は受けなかった。 しかし全体的に楽曲が小粒でマイクのボーカルが合わない曲が多いというのが今作の不評の原因だろう。 当時インギーとマイクが不仲だった影響もあってかテンションも低くマイクのボーカルは前作と比べると明らかに劣る。 インギー自体は相変わらず引き倒しているが楽曲がパッとしない為彼のギターの良さも伝わりにくい・・・ だが「Vengeance」と「Fire in the sky」の2曲の出来は突出していて本作の中では別格なのでこの2曲だけでも十分お釣りはきます。
8th。 自分はリアルタイムでこのアルバムは聴いていなかったんですが、なんかちょっと急いで作ったって感じの印象です。 実際この時点でマイクとイングヴェイがどのくらい不仲だったかはわからないんですけどアルバム全体のマイクのテンションが低い感じがしますね。 もちろんVengeanceとFire in the skyの疾走曲はみなさんがおっしゃる通りかっこいいです。 個人的には二曲目なんかけっこう好きなんですけどキーがマイクに合ってない感じがする。 イングヴェイのギターソロは前作よりもかなり「泣き」が増してる感じでいいんだけど、ヘッドフォンで聴くとなぜかリズムギターが左よりに....... だけどそこまで駄作って感じはないかな.....ただ前作の印象が強いと今作はちょっとインパクトに欠けるかも。 前作が好きなら今作も買って損はないです。 疾走曲2曲はもちろんThe Only Oneやインストも悪くないです。
好評を博した前作に続き、マイク・ヴェセーラをヴォーカリストに据えて製作された8thアルバム。 ①"Vengeance"や⑩"Fire In The Sky"のようなキラリと光る曲もあるけど、 全体的にメリハリが無く、つまらない曲が多い印象です。 自分にとっては、インギーの全オリジナルアルバムの中で一番下のアルバムですね。 楽曲の作り込みの甘さがモロに表れてるような…。聴きやすくはあるんですけどね…。 とはいえ、当然、インギーのプレイにはいつもながらのらしさがありますし、 中古で安く売られていることが多いので、興味のある方は試しに聴いてみて下さい。
個人的に崇拝しているマイク・ヴェセーラが前作に引き続き登場です。 イングヴェイらしい「Vengeance」、マイクの歌声とGソロが最高な「Tomorrow's Gone」「I'd Die Without You」、インストの「Amverdawn」もいいしとツボはおさえていると思うのですが、なんだかパッとしないです。 なんていうか惜しい楽曲が多いのかな?「Voodoo」とか「Time Will Tell」なんかが実に惜しい!!! 楽曲的にツッコミ所は多いですが、自分はマイク好きですので普通に聴けちゃうアルバムだったりします(笑)
Perpetual FlameとRelentlessを聴いた今では本作は十分なクオリティを持ったアルバムであることがよくわかります。Vengeance、I'd Die Without You、Amberdawn、The Only Oneに加えてボーナストラックのCantabileもかなり良い出来です。
『MAGNUM OPUS(超大作)』というタイトルの語感と、ジャケットにフィーチュアされたイングヴェイのドヤ顔とが相俟って絶妙にイラッとさせられる(笑)、'95年発表の8thアルバム。 前作『THE SEVENTH SIGN』の作風を継承し、バラエティ豊かに取り揃えられた楽曲1つ1つは良く出来ているのに、通して聴くとどうにもピリッと締まらない印象が強いのは、マイク・ヴェセーラのVoから今ひとつ覇気が感じられないせいか、はたまた生煮えなサウンド・プロダクションのせいか。「イングヴェイは同じシンガーと2枚続けてアルバム作るとテンションが落ちる」なんて囁かれ始めたのはこの頃からでしたっけ?(本作発表後、マイクはイングヴェイの悪妻アンバーとの浮気疑惑も掛けられクビになってしまった) 爪弾かれるアコギから疾走へと転じる華麗なる様式美に満ちた“VENGIANCE”、ヘヴィな“TOMORROW'S GONE”、数あるイングヴェイの名曲の中でもトップクラスのカッコ良さを備えた劇的な疾走ナンバー“FIRE IN THE SKY”etc・・・と、個々の楽曲は本当に良く出来ているのですが。特に“FIRE~”なんて、様式美HM好きならこれ1曲目当てで本作を購入しても損はないぞ!と、未聴の人の肩を叩いて回りたくなる名曲ですよ。