1989年5月22日、Parlophone Recordsよりリリースされた13thアルバム。
長い活動休止とソロ活動の末にリリースされたアルバムである。音楽的な活気がみなぎっていたため、ファンはQueenのライヴ活動継続を期待するが、当時のインタビューにおいてFreddie Mercuryは、このアルバムに伴うツアーを行わないことを語った。この頃アメリカや日本ではQueenの人気は一段落した感があったが、1985-86年もツアーをしたイギリスやヨーロッパ各国、南米では相変わらずヒットアルバムとなった。
この頃のQueenはスタジオでセッションしながら曲を構築していく方法が多くなり、全曲がメンバー全員の共作とクレジットされた。また、アルバムに収録しきれない数曲を、CDシングルのカップリング曲として発表したばかりか、続けて次作アルバムの録音にとりかかる。
なお、このアルバムは、海外ではレコードとCDとの同時発売ではあるが、収録時間が長く、レコード収録バージョンは時間をカットされて短く編集された。またボーナストラックがCDより少なかったりすることから、CDとしてのリリースが前提のアルバムと考えられる。
4人の顔が合成されているジャケットも当時話題を呼び、バラバラになりかけていた4人が再び一体となっていることを表現していると言われている。また、「グレイテスト・ビデオ・ヒッツ2」のジャケットにもなっている。
アルバムタイトルは、当初"The Invisible Man"が予定されていたが、リリース間近に現在の"The Miracle"に変更された。
Recorded:January 1988 – January 1989 at Olympic Studios and Townhouse Studios, London, England, and Mountain Studios, Montreux, Switzerland
Producer:Queen, David Richards