「MASTER OF PUPPETS」の完成度が高すぎた為か、以降のアルバムには今ひとつピンと来ないところがあります。四天王といわれた他3バンドはそれぞれ自分のスタイルを確立している。メタリカがCDを出せば馬鹿みたいに儲かるんだろうし、そうなるとやりたいことを自由にできないのかも知れないが、フラフラしすぎ、今更こんなアルバム出しても仕方ない。
俺は、1stから好きなファンだから、当然「RIDE THE LIGHTNING」や「MASTER OF PUPPETS」が大好きだ。まあ、全て好きだが・・。しかし、かれこれ15年以上も昔のこれらのアルバムの路線を新しいアルバムが出る度に期待し、それが裏切られたと思うようなことはまったくのナンセンスだと思っている(そういう人もかなりいるようだが)。ちなみに、それが悪いと否定してるわけではないので。で、俺のST、ANGERへの感想はかっこいい、ということ。Franticなんて鳥肌ものでした。音がどうのこうのとかいろいろ言われてるが、純粋にこの売れ線とは程遠いアホみたいなゴリ押しのこのアルバムを作って帰ってきてくれたMETALLICAを俺は大歓迎したい!もちろん捨て曲無しのアルバムではない。原点回帰でもない。しかし、攻撃性は多分にあり、その上にLOAD以降の「旨味」が加わった感じで良い意味での衝撃があったです。ジャスティス以降ジェイムズヘットフィールドはホントに良い声になりました。ライブも観てきたが、やっぱりMETALLICAは 最高にかっこよかった!!
俺もヤング・ラジオさんに大賛成ですね。俺もCREEDやNICKELBACKとかKORNとかをはじめとしたいわゆる今風のへヴィロックバンドもかなり聴いてきましたが(そこまで愛聴ではないけど)、はっきり言ってMETALLICAの「セイント・アンガー」はこれらのバンドにはまったく似ていない!このアルバムの攻撃性は単なる「歌モノへヴィロック」とは明らかに一線を引いている。俺もハードロック、へヴィメタルは80年代が一番好きで、ああいう時代の流れが来ないかな~なんて思ってたクチだが、やはりまったく同じモノがまた復活するとは思えない。そう考えると、今回のMETALLICAの新作はへヴィメタルはこうでなくてはいけない、なんていう固定観念を見事に打ち砕いてくれた素晴らしい作品であった!ただ、こてこてのメタルファンの人には固定観念を持っているファンが他のジャンルのファンよりも多いというのもまた事実(ある意味、それだけ熱心であると言えるが)しかし、彼らにはそんなこたぁどうでもいいという気迫さえ俺は感じている。それこそヤング・ラジオさんの言葉を借りると「来れる奴だけついて来い!」という感じである。もちろん俺はそういうファンや音楽業界に媚びないMETALLICAを断固支持する!!(ファンに媚びてるなら絶対「ブラックアルバム」の路線か、それこそ「MASTER OF PUPPETS」の路線を続けてるはずだしな)
・発表されてすぐ購入。一回通して聞いて2、3曲をMDに入れただけで即効売っぱらかってしまって、現在わりと真剣に買いなおしを検討中です。 ・良くも悪くも「昔のMETALLICAに固執することなくアルバムを聴ける」のは、後追いファンである僕のような若造の特権。デビュー当時あるいは初期からのファンの方々が持つ、METALLICAに対するある種独特なこだわりは当然持っていません。バンドとファンが同じように歳をとってきたン十年間を、幸か不幸か僕はその気になれば1日で遡ることができるんですから。 ・METALLICAが歩んできた時代の流れとかバックボーンとかブラックアルバムを世間に叩きつけた意義とか、そういったものが一切頭の中にない状態でこのアルバムを聴いた時どう感じるか・・・。僕が最初にこのアルバムを売っぱらってしまった理由がその答えなんですけど、申し訳ない話なんですが退屈だったんです。一回聴き通した段階で、確かに勢いとか殺気とか怒りは半端じゃねえなとは思ったんですけど、こういうメタルならそこいらヘンに転がってる最近のメタルバンドにもできるだろうという印象しかなくて・・・。MAIDENのようなスルメタイプのアルバムという感じでもないし、一回聴いただけでもういいかと思って。 ・音に関して言えば、僕はミキシングとかそこいらへんについてちゃんとお勉強したことがないので良く分からないんですけど、ギターの音がなんだかベコベコしていてイヤでした。リフが満載という前情報もあり楽しみだったんですが、音の立ちあがりが皆無でひたすらゴリ押すだけの曲ばかり。「バンドサウンドとして一体感のある音」ではなく、「ギターもベースも全部ごっちゃにしてワケわかんなくしたままアルバムにぶちこんだ音」の曲ばかりだったので集中力が長続きせず、退屈してしまったというわけで・・・別にソロがなくても構わないんですけど、この音はちょっとなあという感じでした。 ・このアルバムに対するレビューをあちこちで読んで分かったのが、「賛」にしろ「否」にしろ、METALLICAというバンドの「歴史」ありきで論じられているものが殆どだということです。このバンドが築いてきた功績とかメタルの中で担ってきた役割とか、そういった予備知識を全く頭に入れずにこのアルバムを聴いて(そういう聴き方が正しいかどうかは分からないのですが)、果たして同じように絶賛できるのかどうか。僕はこのアルバムを聴いた時、「METALLICAってのはスゲエバンドだ」という情報ONLYの状態でした。それで、聴き終えたときには「否」側の人間として、あっさり手放してしまったというわけです。が、同じ状態で聴いた「MASTER OF PUPPETS」は、今でもちゃんととってあります。 ・その後、METALLICAの全アルバムを入手し、ここの掲示板で皆さんの知恵を与えていただいたりしてちょこっとずつ予備知識を増やしていったりして今に至るわけです。その今になって「買いなおし」を考えている理由は「歌詞」です。それまではただ「リフがカッコ良い!」とか「曲の展開がドラマティックだ!」という理由でハマっていたのですが、「ONE」に込められたメッセージを知り、僕の中でMETALLICAというバンドの見方が変わってきて、もっとこのバンドの曲を深く味わいたいっ!と思ったんです。「MASTER OF PUPPETS」は曲を聴いただけで感動できた。「ST.ANGER」ではそうはいかなかったけれど、ちゃんと辞書使って歌詞を読んでいけば、また違った見方・聴き方もできるのではなかろうかと思います。お金がたまったら、もう一度このアルバムに挑戦してみたいと思います。
ほんの一年ほど前にMETALLICAにはまった自分でも、やっぱり彼らのアルバムで一番好きなのはMASTER OF PUPPETSです。 St.ANGERは、MOPとは音楽的には正反対の位置にあるものだと思いますが、彼らが再び、純粋に自分たちのやりたい音楽を楽しむという気持ちを取り戻すためには必要不可欠だったんではないでしょうか。 そういう意味では、彼らにとってこのアルバムを作ったことはリハビリのようなものだったのだと思っています。