地下室の暗さから脱却し、純なスラッシュメタル/ヘヴィメタルとしての完成度を追求したアルバムだと思います。テーマもサタニックからバイキングへと移行。そう、これはヴァイキングメタルの記念すべき誕生の瞬間でもあったのですね。 バンドメンバーを迎えた(公にしはじめた?)ものの、Quorthon含め各人プレイはあまり上手いとは言えないため(笑)、良くも悪くも相変わらずアンダーグラウンド臭はつきまとっています。しかし、前作までで培ったドラマティっクな構築性を速い曲にも上手く持ち込むことにより、また新たな形の格好よさを確立したアルバムといえましょう。こうしてBATHORYのアルバムを通して聴いてみると、Ouorthonのミュージシャンとしての創造性って物凄いものがあったんだな、と再認識します。 そして忘れちゃいけないラストナンバーの"Blood Fire Death"。前作で確立したドラマティックでスローなスタイルであり、"Enter the Eternal Fire"の延長線上にありつつも、ヴァイキングの勇壮な原風景で組み立てなおしたこの曲は、次の5,6作目を示唆するものだったと考えてます。そして曲としては、個人的にはBATHORY史上もっとも好きな曲であり、またメタル史上に残る名曲とも思ってます。聴くたびに涙腺が緩む、勇壮かつ美しい一曲。
2度目の書き込みです。 俺のなかでは神盤となりました。 バンドロゴが黄色と黄土色の2色があるんで、持ってないほうの黄土色をもう一枚買います。 ミドルテンポの「A FINE DAY TO DIE」、「FOR ALL THOSE WHO DIED」、「BLOOD FIRE DEATH」がかっこよすぎます。 これこそ真のへヴィメタルではないでしょうか。 勿論、疾走曲も異常なほどかっこいいです。過剰にリヴァーヴをかけたいかれたギターソロはいつ聴いても鳥肌ものですし。 「これから天国へ戦争しかけてやる!」ってな勢いを感じます。 最強。マスト。
戦闘映画のサントラでも聴いているかのドラマティックなアルバム! まさに男のためのHeavy Metal を提示してくれたQuorthon! 聴いている最中は当然のこと、聴き終えた後の余韻、そして爽快感! 本当に日本という国は、この名作を平気で音楽シーンの流れの中で埋もれさせてしまうのだろうか? ただ、このアルバム・・・VENOMの「Teachers Pet」,SLAYERの「Hell Awaits」,METALLICAの「Fight Fire With Fire」そっくりのパートが現れる場面も(笑) 私はQuorthon流のRespectと信じているが・・・
先日のEmperor来日公演で、 Ihsahnが「ブラックメタル界のゴッドファーザー」と呼んだBathoryの4th。 前作でプリミティブブラックを完成させた彼ですが、 今回は前回の路線をやや引き継ぎつつも曲がよりドラマティックに変化していきました。 A Fine Day To Dieやタイトル曲などはバイキングメタルの始祖とも言われますが、個人的にはまだブラックメタルの要素も強いなとは思います。 また3~5、7などはスラッシーに疾走する曲で、爽快感抜群です。