正直、これまでのこのバンドはシアトリカルなイメージばかりが先行していて、曲の方はもう一息って感じだったが、このアルバムは2001年のベスト・アルバム候補に挙げられるほどの名盤である。 いい曲が多いばかりでなく、バラエティに富んでいるのでだれることがない。 N.W.O.B.H.Mのバンドのような「THERE WILL BE BLOOD TONIGHT」、哀愁させ感じさせるメロディが印象に残る「HELL IS FOR HEROES」や「LOVIN' YOU IS MURDER」、「STATE OF PAIN」、キャッチーでいかにもアメリカンな「DEAL WITH THE DEVIL」、シタールを使うなどオリエンタルなメロディを持つ「ZANZIBAR」、インダストリアル風の新境地「WE ONLY COME OUT AT NIGHT」、不気味なメロディの「THE WORLD IS MINE」、美しくドラマティックなバラード「BELIEVE」、「GENERATION LANDSLIDE」はALICE COOPER、「(THIS AIN'T) THE SUMMER OF LOVE」はBLUE OYSTER CULT、「WE'LL BURN THE SKY」はご存知SCORPIONSのカヴァー。 本来、こういうサウンドをHEAVY METALって呼んでたんだよなあ。