確かに1度聴いただけでは原曲のイメージが強すぎてうまく溶け込めないかもしれないが、それ以上に驚きがたくさん詰まった面白いアルバムだ。 たしかにリッチーのコーラスが少ないのは否めないが、それなら「Livin' On A Prayer」のようにゲストをもっとたくさん呼んで競演したら更に面白いものになったんじゃないかな。でもそういうことを敢えてやらないのがBON JOVIなのかもしれない。 おまけのDVDの方も粋なパフォーマンスが心地よい。この人たちは何をやらせてもかっこいいなー。
全然原曲と違いますね。初めて聞いたときには順番をシャッフルにして曲当てをしました。こういうことは聞き込んだ人にとってはやってみると楽しいんじゃないですか?新曲が2曲紛れ込んでいるので、新曲か!?と思ったらLAY YOUR HANDS ON MEだったりとかしました。IT'S MY LIFEなんて美しい?バラードになってましたからね。ただ初回限定DVDのIN THESE ARMSはうれしかったですね。
なんと代表曲をリメイクしてのベスト盤の登場である。 バンドにとっては、それこそライヴ等で何百回と演奏してきたであろう曲であるから、リメイクによって新曲のように生まれ変わることに斬新さを感じるのかもしれないが、中には既に完成されたものとして認知された名曲を違うヴァージョンでやられることに戸惑いを感じるというファンも多いのではないだろうか。 私もその戸惑いを感じた1人であるが、これが新録ではなく斬新なアレンジで演奏されたライヴの収録であれば、お遊び的な意味合いとしてもっと素直に受け入れることが出来たのではないかとは思う。 また、BON JOVIの場合、アコースティック・ヴァージョンにするとバラードっぽいアレンジになってしまうことが多いのが少々気になる。 「LIVIN' ON A PRAYER」しかり、「IT'S MY LIFE」しかりだが、個人的にはもっとアコギをジャカジャカかき鳴らすようなアグレッシヴなヴァージョンで聴いてみたい。 自分たち自身の楽曲を大胆にリメイクするというアイデアや姿勢には脱帽する。
BON JOVIの"アコースティック・リメイク・ベスト"盤。一応"アコースティック"としたけど全くのアコースティック作品ではないですね。しっかり"電気"使ってる曲もあります。 作りとしてはまさにライヴを意識したのでは?っていう感じです。ジョンの歌からそう思えましたね。オリジナルを"オシャレ"に崩して歌ってますから。小さなバーで気ままに歌っているようです。声域も、リラックスして歌えるように低くしてあります。 アコースティック向けのアレンジがメインなのでバラードっぽいアレンジが多くなるのは、まぁ当然といえば当然だと思います。それは別に構わないんですが…。 ただ、リッチーをはじめとしてバック・コーラスが少ない。つまり"ジョンが歌うためのヴォーカル・アレンジ"ばかりなのはちょっと残念ですね。例えばBLACKMORE'S NIGHTでいう『UNDER A VIOLET MOON』みたいに聴き手も参加できるようなアレンジ、そういうのがあればもっと良かったと個人的には思います。 全体的には興味深いアレンジの曲が多かったですね。『YOU GIVE LOVE A BAD NAME』のアレンジは面白い。 逆に『BED OF ROSES』は素直過ぎる気もしますね。「バラードのまんまかい!」みたいな。(笑)このアレンジでも好きですけど。(笑) そうそう、折角こういうアルバムを作ったんだから『RUNAWAY』、収録すれば良かったのに。まぁバンド内で話し合って入れないことにしたのかも知れないけど。 同じような作品としてM.S.G.の『NIGHTMARE THE ACOUSTIC M.S.G.』という作品がありますが、個人的にはM.S.G.の作品の方が好きです。勝因は『BAD BOYS』のアレンジですね。BON JOVIの作品にもああいうアレンジがあっても良いかな、と。"アコースティック・ロック"みたいな。 やっぱりこういう"遊び""冒険"は大事だと思うし、目の付け所も違うな、という感じもします。 ただ、単純に、極めて単純に、このアレンジ・ヴァージョンを聴いて良いなと思えたものはアルバムの半分程度でした。 これらのアレンジはライヴでさらに映えそうなので(やっぱりジョンの歌唱が特にね)ライヴDVDを買ってみたいんですが、そこまでしようという気になるほど本作に魅了されてるかというと、う~ん…。 個人的にさら~っと聴きたいアルバム、…かな?難しいこと言わないでさ。
悪くはない。曲によってはツボに入った曲も多い。 ただ全体を通して聴くとワンパンターンになり過ぎというか、なんか飽きます。 一曲、一曲と間を置いて聴くのがいいかもしれません。 とはいえなかなか面白いアルバムです。 「IT'S MY LIFE」や「BORN TO BE MY BABY」が泣きのバラードになってたり「YOU GIVE LOVE A BAD NAME」がしぶ~いブルースになってたり。 聴きごたえはあると思いますよ。
This Left Feels Right、この作品は素晴らしい、とても。感動が止まりません。今では全て廃盤になっているらしく、入手するにはレンタルか中古くらいだと思われます。私はセルがだめ、レンタルがだめ、という事で中古を探したら一つだけ置いてありラッキー、という感じで購入しました。HAVE A NICE DAYのツアーがはじまるということでアルバム「HAVE A NICE DAY」のついでに買ったアルバムですが、とても素晴らしい。手に入れて本当によかった。 どれもかなりの作品に仕上がっていると思いますが、個人的には得にIt`s My Life,Always,The Distanceは珠玉のレベルです。何度も聞き入ってしまいますし、美しい高レベルの楽曲になっていると思います。名曲にアレンジを加えて全く別の名曲としてよみがえったような感じさえ私はします。 このアルバムを通して感じたのですが、楽曲というのは、いろいろな方向のアレンジを加える事でその曲の持ってる可能性を最大限に引き出す事ができるものであり、一つのスタイルで留めるのはもったいないものなのではと思います。この企画はそういった意味でも新境地の開拓という感じで価値を持ったものになったと思いますし、どんどん曲の可能性を広げていくべきだと感じました。 これら全ての楽曲や他の楽曲でもまだまだ2パターン3パターン素晴らしいのが作れそうな気もしましたね。時間や労力、LIVEでの不便さなどがあるので難しいとは思いますが。 BJの名曲の真価を改めてこのアルバムで発見でき、大変満足できたアルバムでした。お勧めします。
う~ん、これは高レベルなお遊びアルバムですね。 真剣に向き合えば、「こんなチンタラしたIt's My Lifeはいらね~よ!」となってしまうので、 読書でもしながら気軽に聴くのがよいでしょう。 ただ、Bed Of RosesとI'll Be There For Youは、原曲以上とは言いませんが、 中々味があって良い感じなので一聴の価値ありです。
発売日にかなりの期待を持って購入して、聴いてがっかり。いいのは、オリジナルとメロディーは一緒なのにまるで印象が異なり、良い曲だなと思わせてくれた"IT'S MY LIFE"くらいだと思ってた。どの曲だったか、ティコ(及び彼にインタビューした伊藤正則)が「ジョン・ボーナムを感じさせるドラム」と言っていた曲については「全く感じねぇよ」などと思ってた。 でも、今このアルバム聴いてみると、いいんだなぁこれが。当所、次のアルバムもこのプロデューサーでいくと言っていたのが変更になって出来たアルバムが"HAVE A NICE DAY"(オレにとって超名盤)で、その後にリラックスした感じの"LOST HIGHWAY"(これまた名盤)。その2枚を聴いて、オレの心にゆとりが出来たか?BON JOVIの遊び心(?)を理解出来るようになったか? 楽しんで作ったんだろうな~、このアルバム。 でも、今でも"LIVIN' ON A PRAYER"の気怠い女性ヴォーカルは、何故デュエットしたのか理解できない。当時彼らは彼女を絶賛していたけど、でもアルバム"LOST HIGHWAY"で女性とデュエットした時だったか"WHO SAYS YOU CAN'T GO HOME"でデュエットした時だったか、「初めて女性とデュエットした」というようなこと言っていたように記憶している。忘れちゃったのか?消したい過去なのか!?