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LIQUIFURY (2001年)
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LIQUIFURY
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解説 - LIQUIFURY
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2019-09-06 00:36:19)

ルディ・サーゾの弟ロバート・サーゾ(G)、カルロス・カヴァーゾの弟トニー・カヴァーゾ(B)、後にASIA等に加入するジェイ・シェレン(Ds)、そして現FOREIGNERのケリー・ハンセン(Vo)という面子により結成され、文字通り台風の如く大暴れすることが期待されましたが、いつの間にか温帯低気圧化して解散してしまったLAのHURRICANEが復活。'01年にFRONTIERS RECORDSからこの3rdフル・アルバムを発表しました。
尤も、正式メンバーはケリーとジェイの2人のみ。残りのパートはセッション・ミュージシャンで賄うという、バンドっちゅうよりはプロジェクトというべき体制でレコーディングは行われています。ただダグ・アルドリッジが参加するも大味なアメリカンHM化が進行しやや拍子抜けだった2nd『SLAVE TO THE THRILL』(’90年)に比べると、本作はメロディのフックと湿り気がかなりの戻ってきていて、プログレ・ハード風味もあった1st『OVER THE EDGE』(’88年)と、よりギター・オリエンテッドな作風を提示した前作『SLAVE~』の中間ぐらいに位置する、バランスの取れたサウンドに仕上がっています。
特に、イントロ①の焦らしを蹴破って歯切れ良くロックする疾走ナンバー②、ジェイ・シェレンのシュアなドラミングが気持ちいい④、ブルージーな薫りも漂わせつつエモーショナルに盛り上がっていく⑥、都会的な愁いを帯びて駆け抜ける⑩辺りは、そうした本作の魅力を分かり易く体現している楽曲ではないかと。あと、これらの楽曲におけるケリー・ハンセンの情熱的な歌声の素晴らしさについてはいちいち言及しません。最高に決まっています。
復活作として上々の出来栄えでしたが、後が続かなかったのが残念ですね。



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