必聴!とはこの事と言わんばかりの充実度。パトリックは文句ナしに上手い。音楽性は GIHALAさんが仰っている通り。で、俺が気に入ったのはスイング調のSLAY THE DRAGONとMAN ON THE ROCK。この跳ねた感じがたまらん。他の曲もフックがかなりしっかりしてて最高!欠点をあげるならバラエティに欠けるところ。ただ、聴いてる時は全く気にならない。とにかく買え!!!!!!
Space Odysseyの「Embrace the Galaxy」やWuthering Heightsの「Far From The Madding Crowd」での活躍で知られるパトリック・ヨハンソン<Vo>擁するバンド、Astral Doorsのデビュー・アルバムです。 Space Odysseyではネオクラ様式美路線、Wuthering Heightsでアイリッシュ風メロディを取り入れたプログレメタルでしたが、Astral DoorsではBLACK SABBATHやRAINBOWを彷彿とさせる王道HRを歌っています。 このバンドの売りは、パトリック・ヨハンソンの声でしょう。 ロニー・ジェイムズ・ディオやトニー・マーティンに似ており、パワフルでありながらも実は非常に器用な歌いぶりです。高音部ではBLACK SABBATHの「THE ETERNAL IDOL」当時のトニー・マーティンを彷彿とさせるし、中音域~低音でロニー・ジェイムズ・ディオのような歌いぶりで非常にパワフルです。 楽曲も、非常に水準が高いです。 この手のサウンドはどうしても「雰囲気モノ」になりがちです。 でも、彼らの非常に練った楽曲はリスナーを捉えて飽きさせないですね。 最初の「Cloudbreaker」でハートを掴み、「Hungry People」や「Slay The Dragon」で前半を盛り上げます。 第一のヤマは、荘厳なキーボードのイントロからヘヴィなギターに突っ込む「The Trojan House」です。 その後も隙のない展開を見せながら、「Man On The Rock」へと突入します。この曲の「I Will Never Never Never Let You Down~」を聞きながら、ふとDioの「Last In Line」の歌いっぷりを思い出してしまいました。 疾走オンリーなメタルが増える中、こうしたオーソドックスなハードロックで勝負をかけてきた彼らの姿勢に拍手しちゃいます。 若いメタラーにもこのバンドの味を知ってほしいです。
2003年リリースのデビュー作。海外でのアルバムタイトルが異なります。2曲目のOf the son and the fatherです。ジャケ絵も違います。ジャケ絵は日本盤のスペース的ではなく、十字架に人が縛られてるオドロしいジャケです。さて内容ですが、まさに80年代のレインボーやサバスのサウンドです。最近のメタラーは、きっと満足出来ないでしょうが、当時レインボーやサバスを聴きまくった世代は、懐かしさと、こういうバンドが出てきて、きっと喜んでいるでしょう。中世ヨーロッパをイメージしたかのようなメロディー。パトリックの声質はロニーの低域にそっくりで、初期レインボーを聴いているかのようです。今現在4枚のアルバムを出していますが、ほとんど内容は一緒です。飽きられるかも?