彼等の卒業を待ってました。Timo学校を卒業したと思います、それも優秀な成績で、かつ、場合によっては師を越えるところも散見されます。素晴らしいアルバムで帰ってきてくれた、と思います。 彼らが疾走感に頼らなくても、心に訴えかけるサウンドを創造できるぞ、というのは、1曲目を聴けばわかります。他にも、Mirror Never Lies、Evil Within、Spireといった、メロディーを磨いた曲がリスナーを迎えます。もちろん、必殺の疾走Tuneも健在、特にBreak The Emotion、嬉しい爽快感に浸ることが出来ます。また、バラードもいいアクセントになってます。 ボーナストラックもこれまた嬉しい発見があって充実。彼らは、15~20年前の音がルーツだったみたいなのかな、METALLICAの名曲を彼らならではの切れ味・センス・重量感で聴かせてくれます。 惜しむらく、テクや展開にある意味派手さがない分、知名度的にもやや同系統他グループに劣る感はあります。が、この一枚はみんなに聴いて貰って、彼らの事をも振り返って貰わなくちゃ、そう思ってしまいます^^。
2004年発表の2nd。 フィンランド出身のメロディック・パワーメタルバンドの2nd。スピードに頼らず、メロディに重点を置いた作りには好感が持てる。アルバムとしての構成力に長けており、大仰すぎるほど透明感に満ちた雰囲気に包まれるミドルテンポの①、力強いファストナンバーの②、哀メロギターが美旋律を奏でる③、ヘヴィかつアグレッシヴな疾走チューンの④などミドルテンポとハイテンポが交互に繰り出されるアルバムとしての作りは、緊張感をぐっと高めている。そして、バンドの肝となるハスキーボイスで表現力の高いボーカルは純粋に歌がうまく、バラードでは情感たっぷりに、疾走曲ではワイルドにシャウトを響かせる。ボーナストラックにはMETALLICAの名曲「Sanitarium」のカバーも収められており、独自のアレンジが効いておりとても新鮮だ。MANOWARの壮大なバラード「Heart Of Steel」のカバーもしっかりと歌い上げられ、全く違和感は感じられない。非常にレベルの高い作品だ。シーンの中でも一歩先ん出ている。