ワールドワイドリリースの『HIGH VOLTAGE』と2曲しか違わないオーストラリア盤2ndアルバム。 全曲ライブセット入りした唯一のアルバムで、屈指の名盤。 リズム隊がマーク・エバンスとフィル・ラッドに固定し、よく知られているAC/DCの姿になった。 1. It's A Long Way To The Top 2. Rock'N'Roll Singer 3. The Jack 4. Live Wire 5. T.N.T. 6. Rocker 7. Can't I Sit Next To You Girl 8. High Voltage 9. School Days 世界デビュー盤に入っているShe's Got BallsとLittle Loverも悪い曲ではないが、曲調がかったるくて間延びしている。 ところが、オリジナルのこのアルバムでは超速R'N'RのRockerやチャックベリーのカバーSchool Daysのおかげで最後までキビキビとノリがいい。 こうなるとThe Jackも俄然活きてくる。 たった2曲違うだけで『LET THERE BE ROCK』クラスの名盤になっているのだから凄い。 当選の事ながら全曲同一メンバー、同時期録音の統一感もしっかりとあり、「これこそが正しいアルバムの姿だ」と言わんばかりの説得力に満ちている。 この『T.N.T.』のまま世界デビューすれば良かったのだ。 なぜわざわざつまらなくしたワールドワイド盤『HIGH VOLTAGE』を出したのか? 全く理解に苦しむ。 CD化されているので、これから集めるならオーストラリア盤が良い。 ちなみにワールドワイド仕様では、Rockerは『DIRTY DEEDS DONE DIRT CHEAP』に、School Daysは『BONFIRE』に収録されている。 また、オリジナルLPのHigh VoltageとRockerはロングバージョンであり、これはCD化されていない。
こんなサイトがあったとは。『TNT』の良さを知っている人が私のほかにいたとは。 個人的には『LET THERE BE ROCK』とともにAC/DCで一番好きです。個人的ついでにIt's a Long WayはAC/DCの曲の中でもっともお気に入りです。ワールドワイド『HIGH VOLTAGE』にはSchool Daysが無いのが残念。カバーだけどいい
デビュー・アルバム発表年と同年の'75年、やはりオーストラリア国内のみで発表された2nd。 ワールド・ワイド盤「HIGH VOLTAGE」の収録曲の殆どが本作からの選曲であることからも分かるとおり、中盤のバグ・パイプがいかした1曲目の「IT'S A LONG WAY TO THE TOP (IF YOU WANNA ROCK'N'ROLL)」からしてロックのスタンダードのようなかっこよさだし、リフが小気味良い「ROCK'N'ROLL SINGER」、ライヴではアンガスの尻出しパフォーマンスでお馴染みのブルージーなヘヴィ・チューン「THE JACK」、リズム隊の演奏が迫力に満ちた「LIVE WIRE」、オイ!オイ!の叫びがライヴでも大盛り上がりとなる代表曲「T.N.T.」、ハイ・テンションなハード・ロック・チューン「ROCKER」、トリッキーなギターがイカした「CAN I SIT NEXT TO YOU GIRL」、正にAC/DCならではのリフのかっこよさを持った前作のタイトル曲でもある「HIGH VOLTAGE」等、未だにライヴでもお馴染みとなっている名曲や好曲が多数収録された名盤である。 なお、「ROCKER」については、ワールド・ワイド盤では次作「DIRTY DEEDS DONE DIRT CHEAP」に収録されることとなる。 ワールド・ワイド盤「HIGH VOLTAGE」があれば十分とも言える内容ではあるが、ファンとしてはオーストラリア盤の前作と本作のいち早くの世界共通での流通を願う。