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Frost and Fire (1980年)
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Frost and Fire
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解説 - Frost and Fire
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. せーら ★★ (2004-03-02 00:37:00)

本作は「THE WORST HEAVY METAL ALBUM OF ALL TIME」(笑)という、聖飢魔Ⅱの0点レビューの如く、素敵すぎる評価を得たという81年発表の記念すべきデビューアルバム。
ジャケットは空高く剣を掲げる戦士の図。100点満点のカッコ良さです。
音の方はというと、PARADISE LOSTとは比較にならないほどの薄っぺらさで失笑。ベースの音など結構聞こえるのですが、チープな音作りのため、結局ペラペラ(笑)当時としても、この音の薄さは稀有なものでしょう。
楽曲もまだコンパクトなものが殆どで、そんなに大仰でもありません。しかしコンパクトながらもドラマティックな楽曲構成、ヒロイックファンタジー世界を思わせるインストナンバーを収録するなど、やりたいことはデビュー時からハッキリと定まっているのが分かります。
個人的に、CIRITH UNGOLの最大の個性であるTIMの変態ヴォーカルが、1stから既に本領発揮されていることに感動しました。4th収録の「CHAOS RISING」「FALLEN IDOLS」みたいな名曲はありませんが、正統ナンバー「FROST AND FIRE」、TIMの変態ぶりに悶絶必至の「I'M ALIVE」、初代ファミコンのBGMっぽい「WHAT DOES IT TAKE」、ドラマティックなインスト「MAYBE THAT'S WHY」など佳曲はありあす。
B級ですから決して万人受けするものではありません。しかしジャンクフードを愛でる心がある人には、本作の良さはきっと分かってもらえるでしょう。




2. Kamiko ★★ (2005-03-03 23:51:00)

コレはB級メタルの宝だ。
まず、素っ頓狂さが象徴的なヴォーカルと不思議なテンポチェンジとファイティングなリフに悶絶する。
ペラい録音がくどいベースラインを浮き出させ、よりB級らしさを醸し出してます。
ドラムが微妙に走ったりモタったりするが、オカズのバリエーションは結構豊かで、ウマいのかヘタなのかよくわからないのがまた味わい深くて良い。
クドいフレーズを駆使しながらも、リフが個性的で曲構成は飽きさせないところは素晴らしい。
壊れたガイコツのような建物の上で剣を振りかざすファイター、その後ろにトカゲ鳥のようなモノが描かれたジャケには、この上ない愛情を注ぎたくなる。




3. 失恋船長 ★★ (2014-10-01 16:49:00)

まずはカルフォルニア出身と言う事に驚かされます。ドライでアメリカンな要素は皆無、初期JPのような雰囲気が漂いマニアな世界観を醸し出しています。その独特の世界観を後押ししているのが、あまりにもボトムが効いていないペラペラの音質に気分も萎え欠けますが、素朴な感性を前に打ち出したメタル愛溢れる、なんともモッサリとした音がたまらんのです。ボンボンとドライブするベース、クセのあるハイトーンヴォイス、味のあるギターと、飾りっ気のない実直さに重量感やエッジ不足は否めませんがNWOBHM勃興前の違うカラーを感じ取ることが出来るでしょう。エグイくらいに音は悪いのですが、ある意味リアルガチなメタルに対する真摯な姿勢は貫かれていますね。



4. 聖なる守護神 (2016-10-14 09:54:39)

正直、B級(いゃC級か?)を愛する小生ですが、コレは全くの駄作でしょう...Michael Whelan氏の手掛けておられる秀逸なジャケアート以外はね。
曲がどうだとかペラペラな音作りがどうだとか言う気にさせないという意味ではTimおじさんの鶏の首を絞めたかの歌唱はある意味凄い事なのかも知れん。
聴くなら名作の4th"Paradise Lost"を聴くべきだ。




5. うにぶ ★★ (2023-11-23 20:10:56)

最新作『DARK PARADE』がけっこう人気(?)っぽいので、全く知らないバンドだったのですがチェックしてジャケを見てみたら、「エルリックじゃん!?」と驚き、バンドに興味を抱きました。
マイクル・ムアコックのエルリック・サーガの表紙を描いたマイケル・ウィーランの絵を、この1st以降全てのアルバムのジャケで使ってるんですね(私が読んだエルリック・サーガは天野喜孝のイラストですが)。
イタリアのDOMINEのジャケもエルリックが多いですが、本家本元の絵の使用許諾が出てるって、CIRITH UNGOLすげーな(フランク・フラゼッタの「バーサーカー」がMOLLY HATCHETに先に使われたから、ウィーランに「ストームブリンガー」使用をお願いすることになったのがきっかけのようですね)。
マイケル・ウィーランはMEAT LOAF、SEPULTURA、OBITUARY等のアートワークも手掛けているので、ロックやメタルに理解があるのかな。
さて肝心の音楽について。
事前情報が賛否両論だったので覚悟して聴いたのですが、あれ? 全然悪くないぞ。リマスターされてるせい?
時代を感じさせるのは、'71年から活動しているHM/HRバンドであることを考えれば許容範囲。アメリカの元祖パワーメタルの一つ。
歌も演奏も十分魅力的です。何より味があり、フレーズが印象的です。
このベース、好きだなー。
Wikipediaによれば、ロック・ハード誌の「史上最も偉大なロック & メタル アルバム500枚(2005年)」で362位にランクインしたらしいです。ドイツでは歴史的名盤という評価?
ほの暗いファンタジックな世界を、ちょっと垢抜けないながらもシリアスに重々しく描く様は、失恋船長さんも指摘されてますが、初期JPっぽく感じます(JUDAS PRIESTの1stや2ndはもちろん、エキセントリックさはJAG PANZERの1stにも通じるかも)。
NWOBHMのバンド群にも似た妖しい雰囲気が魅力で、古臭いHM/HRが平気なメタルマニアにはおすすめできます。




6. cri0841 ★★★ (2023-12-30 09:34:05)

これがアメリカン・パワーメタルの源流!なのでしょうが何回聴いても良さが判らない・・・ハハハ
スピード感・重量感が無いのと、生理的嫌悪感を催す爬虫類ヴォーカルが聴き手を拒絶する。
ドゥーム・メタルの開祖の1つらしいですが、ドゥームって日本じゃあんまりウケないよねぇ。
NWOBHMとかLAメタルとか言った概念から全く違う価値観から曲を書いてる。世界一胡散臭い音だコレ。
これがエピックメタルの伊吹となっていくワケですな。我ながら自分で何言ってるのかワカンナイw

70年代ハードロックと80年代HM/HRの橋渡し的な音像なのですが。この当時こんな音出すバンドが
これしか無かった、という意味でカルト的人気を博したようです。

最高にカッコイイジャケ絵だが、実際にこれ聴いて指輪物語読んでみようとか思わないなぁ。
但し、歴史的意味合いで避けては通れない必聴盤ではありますヨ。コレ聴いてマニアの扉を開こう!
故に☆3つ。



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