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THE LAST DANCE (2003年)
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THE LAST DANCE
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解説 - THE LAST DANCE
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1. 失恋船長 ★★ (2021-03-03 15:29:27)

ロシアなど局地的な地域では神様のように扱われる英国を代表するオルガン奏者。それ以外に歌もギターもできるマルチプレイヤーとしても知られ、その豊かな才能は70年代において煌めいていた。
一頃、すっかり姿を消したケン・ヘンズレーだったが、それまでの低迷期を払拭するように精力的な活動を行っていた。ライブなどでは、HEEP時代の曲を擦り倒し沢山の会場を埋め尽くす盛況、その反面、ここ数作の作風はファンの思いに応えていたのかと言う疑問符もあったが、彼がやりたいことをやればよいので問題は起きない。
今作は彼がかつてサザンロックバンドにいたことを思い出した。乾いた南部よりもブルージーな作風は、雄大な大地を想起させるスケールを誇っており、その無駄を省き徹底して方向性を絞り込んだことにより近年の作風に感じた迷いを払拭、好き嫌いは別として、まるでBON JOVIがやりそうなカントリー風味のロックをケン・ヘンズレーがやっているという印象が強い。それだけにコマーシャル性も十分に感じられる。
とは言っても、そっち方面に理解のある方がイケる話なので、ハードなものを好む方には少々地味だろう。当然、ケンがリードシンガーなので地味さ加減は半端ない。田舎道の潰れかけのドライブインの如き味わいだ。そこに共感できるかが重要。まさに絶飯グルメ旅行である。
リラックスした楽しそうな雰囲気が詰まった一枚。これもケン・ヘンズレーなのです。



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