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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2013-05-15 20:33:11)

2011年発表の2nd。

一言で言えば、トレモロリフと派手なオーケストレーションによるメロディアスに聴かせつつ、ブラストを中心に爆走する、分かりやすいシンフォニック・ブラックではありますが…クトゥルフ神話などをモチーフにしているせいなのか、同系統のバンドと比べるとメロディが華美というよりも、戦慄がどこまでも加速していくような、どこか不気味な雰囲気も伴っているという特徴がありますね。

その傾向が、フランス産らしい耽美な感覚とも相俟って、邪悪さと美しさの同居する、カルトながら引き込まれるようなメロディ使いに仕上がっているように思います。女性ヴォーカリストであるSpleen氏の、男性顔負けの獰猛さと、時折声を裏返らせながら絶叫するヒステリックさを併せ持ったパフォーマンスも、楽曲の持つ禁忌に触れるようなおぞましさを助長している感じがします。

音質はメジャーなバンドと比べると少し平べったい感じがしてしまい、キーがかなり壮大なフレーズを弾いていても、例えばANOREXIA NERVOSAやSCARS OF CHAOSのような「ド派手」な音像にはならない感じなんですが、逆に禍々しさや陰惨さの演出という意味ではこの音でこそ、という気もします。個人的に、ドラムの音の洪水にキーボードやトレモロリフが呑み込まれるミックスは苦手なので、これくらい湿った音の方が良く思えたり。

シンフォニック・ブラックのファンならば鉄板のクオリティ。ただ、現時点ではジャンルの中で飛び抜けた何かがある…という訳ではないので、シンフォブラックにどっぷりな人以外はメジャーバンドを聴いてからでも遅くはないかも。



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