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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. せーら ★★ (2004-04-18 00:43:00)

本作は当時アルバムを発表することなく解散してしまったTRESPASSの様々な音源を集めて92年に作られたアルバムで、全17曲とボリュームたっぷり。メンバーチェンジが激しかったらしく(第1期~第6期とある)、後半に進むにつれ、音楽性が徐々に派手になっていくのが面白いです。
当時PRAYING MANTISと比較されたバンドということでかなり期待していたのですが、凄く地味~な楽曲に「あれれ?」肩すかしを喰らってしまいました。TRESPASSもツインギター編制なのですが、PRAYING MANTISのように目の覚めるような美旋律があるわけでもなく、NWOBHM特有の覇気あるプレイをしているわけでもなく、一体何なのコレ?と。しかしNWOBHMの聖典「METAL FOR MUTHAS」に2曲も提供しているのはIRON MAIDENとこのTRESPASSだけという事実が頭に引っかかり、我慢してその後何回か聴き直たところ、徐々にこのバンドの良さが見えてきました。
TRESPASSの楽曲はホントに地味で展開に意外性があるわけでもなく即効性はないのですが、少ない音で印象的なフレーズを弾くギターがやけに耳に残るのです。PRAYING MANTISのような派手さが無いので聴き逃しがちですが、これはなかなか良いですよ。
90年に入ってから再結成したものの、ニューアルバムはトレンドに毒されたサウンドで全然ダメらしい...。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-05-08 09:11:57)

アルバム・デビューこそ叶わなかったものの、若き日のラーズ・ウルリッヒとジェイムズ・ヘッドフィールドがファンクラブに入会していたりと、NWOBHMマニア筋からの評価は高かった英国サフォーク州サドベリー出身の5人組が、80年代初頭に残した3枚のシングルとデモ音源を取りまとめたアンソロジー盤。(最近第2弾がリリースされたらしい)
冴えない音質、靄った声質のヘタウマVo、湿気ったメロディをしっとり歌い上げるツインG…と、「いかにもNWOBHM」な特徴の数々をフィーチュアしつつ、PRAYING MANTISやHERITAGE辺りを引き合いに出して語りたくなる抒情性&透明感も湛えたサウンドは、聴いていると思わず「清貧」という言葉が脳裏をよぎります。
メロウなイントロで掴みはOKな①と、2本のGによる淡いハモりが印象的な②というデビュー・シングル収録曲、ドラマティックな構成が光る⑥、泣きが溢れ返るバラード⑩、哀愁のミッド・チューン⑯等、並のバンドじゃそうは書けない優れた楽曲が数多く顔を揃える一方で、終ぞ「これこそがTRESPASS!」というキメの1曲(NWOBHM史に足跡を残す名曲というか)を生み出し得なかった押しの弱さが、評価の高さとは裏腹に彼らが大成できなかった要因の一つだったのかなぁと、本作を聴いてふと思ったり。いや、だからってここに収められた楽曲の素晴らしさが否定されるわけじゃないんですけどね。
尚、バンドは'84年頃に解散し、メンバーは新たにBLUE BLOODを立ち上げて2枚のアルバムを発表。もう手元にはないのですが、そっちも結構良かった記憶があります。



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