THE ALFEE屈指の名盤の一つであり、他の作品と比較するとメッセージ性が強く、異質(バブル期の1990年発表という点からも)な作品です。シンセサイザーを駆使したかと思えば、「Count Down1999」のようなメタル曲、「流砂のように」というアコースティック曲と、聴き手を最後まで惹き付けます。とにかく、ヴォーカル及び全体のアレンジが素晴らしい。尤も、このアルバムのカラーゆえに賛否・好みははっきり分かれるでしょう。 個人的にレコメンドするのは「Masquerade Love」、「Rainbow in The Rain」、「On The Border」。特に「On The Border」は隠れた名曲です。歌詞にいろいろと考えさせられます。「アジアの中で生きる」とはどういうことだろうか、そんなことを考える契機の一つになる可能性のある曲です。 他方、タイトル(曲調は全く違いますが)やアレンジにオマージュの要素もあります。特に7曲目のイントロ。