本作は、MCAメジャー・デビュー前の1stアルバム「LIGHTNING TO THE NATIONS」(80年)に、7曲のボーナスを付けた作品。真っ白なジャケットが印象的。 METALLICAの原点ともいえる作品。疾走ナンバー「THE PRINCE」「IT'S ELECTRIC」「HELPLESS」の3曲を聴くだけで、いかにMETALLICAがDIAMOND HEADから多大な影響を受けているのかが窺い知れるでしょう。 あくまでミドルテンポが主体の2nd、3rdとは違い、NWOBHM然とした荒々しい疾走ナンバーが多く収録されています。「THE PRINCE」「IT'S ELECTRIC」「HELPLESS」はNWOBHMを象徴する名曲。しかし複雑な構成はこの頃から顕著で、「SUCKING MY LOVE」という曲に至っては9分半もあり、飽きずに聴かせるその巧みさに驚かされます。勿論先にあげた3曲も唯のスピードナンバーにあらず。「LIGHTNING TO THE NATIONS」「AM I EVIL?」も収録されていますが、2ndとは別テイク。同じNWOBHMバンド・SAVAGEのような荒々しさを持ったこちらのテイクもカッコイイです。 文句なしの名盤。METALLICAファンはとりあえず聴きましょう。本作を気に入ったら2nd、3rdも是非。超名作ですよ。
自主制作盤の1st「LIGHTNING TO THE NATIONS」に、当時のシングル音源7曲をボーナストラックとして加えてリマスターしたもの。 B!誌の「名リフアルバム50選」を見ていたら上位にランキングされているお約束的有名アルバムがならぶ中で、このアルバムが3番目にランキングされているのを見て正直「なに?これ!!!」と思ったほどノーチェックだった・・・ メジャーデビュー作の2ndと2曲だぶっているし、自主制作でリリースした他の曲はそれほどでもないんだろうと思っていたのが大きな間違いだった。 メジャーデビュー後のおとなしい楽曲群と違い、いかにもスラッシュ勢達に影響をあたえそうなラフで切れ味するどいリフが満載のかっこいい曲ばかり。 MAIDENの1stと並んでHRをHMへと進化させた歴史的名盤でしょう。 それにしてもこれ、リマスターしてもこの音質とは・・・(④なんて歪んでヨレヨレしてる) もともと自主制作だったのでしかたないんでしょうけど。