Bjorkの名を世界に知らしめた映画主演作「Dancer in the Dark」のサントラ。Bjorkは全7曲を書き下ろすが、映画監督Lars Von Trierと度々衝突したこともあって、制作は困難を極めたらしい。80人編成のオーケストラを起用したOpeningのOvertureや、工場の機械音からミュージカル音楽へと展開するCvalda、次第に視力を失ってゆく主人公Selmaの心情を表したI've seen it all(電車のレールの音と、Thom YorkeのゆらめくVo.が印象的)、対してあくまでSelmaを救いたいと願ったBjork自身の想いがそのまま歌になったかのようなNew Worldなどなど、とにかく映画音楽として完璧な出来と言って差し支えないでしょう。通常のソロ作とは位置付けが異なりますが、映画とセットで是非聴いてほしい作品です。