メンバーは、バーニーを除き、これを望んでいたので問題は全くない。 しかし、レコード会社から見れば、せっかく前作の"Best of My Love"で1位を獲ったのに、この路線変更は「おいおい。こいつら大丈夫なのか?」と思ったのではないか? 結果として、このアルバムが全米№1になったので、この路線の継続を容認されたが、もしもの場合の準備も怠ってなかった。 その準備は、バーニーの脱退、ウォルシュの加入。EAGLESの次のアルバム制作が中々進まなくなった時に発動されることとなる。
このアルバムの目玉は、何と言ってもランディー作の⑥"Take It to the Limit"。 このミディアムワルツの曲は、全米4位がピークだったものの、EAGLESの全シングルで1番の売上枚数となっている。 一世一代のランディーの歌声も最高で、ライヴでのメインとなったが、この曲によってランディー本人が脱退してしまう原因となってしまった。
ウエストコーストロックのディスクガイド『DISC GUIDE SERIES(28) WEST COAST ROCK (THE DIG PRESENTS DISC GUIDE SERIES)』において、 EAGLESはアーティストページがあるのだが、そのページで紹介されているのが1~3rdまで。 このアルバムと次作「HOTEL CALIFORNIA」は、WESTCOAST ROCK黄金期のページにDOOBIE BROTHERS「MINUTE BY MINUTE」、FREETWOOD MAC「RUMOURS」や AOR黎明期の名盤達と同ページの扱いとなっている。う~ん。何か判る気がするけど、ちょっと複雑。