少々古臭い気もするし疾走もしないからメロスピファンには刺激不足だろう。 だがこれでいいのである。実にJUDASらしいアルバムだ。 聴けば聴く程味がでるところは正にブリティッシュ! 復帰してくれたロブ、自分達が一番得意なことをやってくれたKKとグレンに感謝! 復活をつげる①Judas Risingから「RESURRECTION」の「Made In Hell」を彷彿とさせる②Deal With The Devilへの流れなんか完璧である。 リッパーはこれ以上ないらいJUDASにマッチしたシンガーだし、世界中探しても今後出てこないだろうくらいの超実力派シンガーだったが、やはりJUDASではロブに勝るものはないだろう。この独特の哀愁のあるトーンが好きだなー。 ただハイトーンは辛くなってきたのかな?「Resurrection」級の超音波ボイスが聴きたかったな。 アルバムも、ロブがJUDAS復帰云々を抜かして曲単体で聴いたら、個人的に88点の出来かな。やっぱ「RESURRECTION」の方が好きかも・・・。
PAINKILLERから15年、店頭でCDが並んでいるのを見つけた時は、やはり感慨深いものが ありました。 音楽の方向性としては、最近のヘヴィネス重視のPRIESTの方向性をやや弱め、そこに 70~80年代のPRIESTのテイスト(主にメロディーの面で)を持ち込んだという感じです。 どちらかというとHALFORDに近い。 SCREAMING FOR VENGEANCEやDEFENDERS OF THE FAITHよりも、SAD WINGS OF DESTINY, SIN AFTER SIN, STAINED CLASSといった雰囲気のメロディーが多いように感じました。 また、驚いたのはギターサウンドで、STAINED CLASSの頃の音をかなり意識している様子。 特にソロではその傾向が顕著です。 曲や演奏の質は高く、はっきり言って期待を大きく上回るできでした。 (正直、NEW ALBUMを出すことに意義がある、と思っていたので・・・) 「奇跡的にすばらしいアルバムだ!」とは言いませんが、魂が深くこもった良い アルバムですので、メタルを愛するものであれば、是非聴いておくべきでしょう。
56. ワイトグラフ ★★ (2005-03-02 16:14:00)
何となくダルい曲ばかりで少々飽きてくるけど、なかなか味のある良盤だと思います 個人的には④、⑨が好きです もう少し言えば 「FREEWHEEL BURNING」や「RIDING ON THE WIND」のような疾走感のある曲を入れて欲しかった 点数を付けるなら80点といったところでしょう
ようやっと聞き込んだと言えるだけ聞いたので書き込みしたいと思います。 プリーストのアルバムとしては及第点。むしろHALFORDのRESURECTIONの方が「プリースト復活!」には相応しい気迫に満ちていた。そういう意味では、ロブが「ヘヴィメタル、鋼鉄神のヘヴィメタルに死ねる」という心意気があっても、JUDAS PRIESTとしてはそこまで腹を括れていないのではないかと思った。 このアルバムに意味を見いだすとすれば、ロブがプリーストで歌っているという一点。あるいは次に繋がる重要な一枚という数え方(次があって、その出来次第だけど)。 ⑩が叫ばれてるけど、あれが5分の曲ならよかったと思う。長くするために長くした、というだけの曲だと感じた。これでは例えばカボチャのKeeper Of The Seven Keysとかと曲としての出来を較べられない。 万人が認めるキラーチューンがこのアルバムには必要だった!
日本企業なら定年までカウントダウンしてるような年齢のメンバー(スコットを除く)が、未だこのテンションで純HMをやっている事実は賞賛に値するでしょう。「PAINKILLER」後のロブ&JPの迷走に決着をつけるという意味では、ほぼ満足できるレベルではないでしょうか。個人的には「SCREAMING~」「PAINKILLER」と並ぶ名盤とは思えませんが、JPファンで良かったと素直に楽しめたアルバムです。例えるなら「KILLING MACHINE」+ ブルース・ディッキンソン「THE CHEMICAL WEDDING」って印象。ロイ・Z風味は山盛りです。しかし「HELL BENT FOR LEATHER」やブルースの「TOWER」のような一撃必殺が不在なのも事実。JPはアルバムごとにその時代性をよく取り入れてる、悪く言えば日和見・風見鶏的な側面を持ってるので、今のJPが考えるイケてるHMは「コレ」なんでしょうね。。ロブ復帰は感慨深いけど、その時間経過はやっぱり残酷。DVDで見るロブの姿は…神々しくも痛ましい。こればっかりは奇跡は起こらない。ツアー後の次作(可能なら)で果たして、まだマジックが起こるかどうか。。
ものすごく不思議なアルバムに思えます。 私は『Point of Entry』以前の作品は知らず(『Starbox』でいくつか聴きましたが「Breaking the Law」が未だに好きになれず……「You've Got Another Thing Comin'」も)、通して聴けるJP作品は『Painkiller』だけ、という、とてもファンとは言えない人間ですが、『Angel~』でのこの声を聴いて何故か、これがJPだ、と確信させられたので。 思うに、これは“おじいちゃんが初めて全ての引き出しを開けて見せた"作品なのではないでしょうか?酷い例えですが、HALFORDで昔杵柄に留まらない余生を楽しんでいた元組長が、唯一残った若メンバーのスコットの体力で、遺書代わりの最後の華を咲かせた、という感じの。 『Brave~』で“戻った上での今の作品"を作ったI.MAIDENと違って、あとはいかに静かに散るかを考える体力しか無い時期なのに、今までに試したことのない盛り合わせを(少なくとも元ネタが割れて恥をかかないレベルで……ファンの方には平謝り……)成功させてしまった。その為にまともな評価がどういう角度からもできない作品、という。 結果、JPをよく知っていて追いつづける人、とりあえず問題無くJPを俯瞰したい人(初期作はやはり、音質の悪さや、それから今までに積み重ねられたメタルのアイデンティティ……曲なり歌詞なり作品構成なり……を持たない、という時代的問題が避けられないので)、に向く作品が出来た…… つまり、新曲だけで出来たベスト・アルバム、と見るのが最適ではないでしょうか。TESTAMENTの『First Strike Still Deadly』のような(こちらは熱狂しました)。ロブの復帰は“ベストなのにメンバー写真に奴が居ないと、若いファンにわかんねーしさー"程度の認識でよいのでは、と……(VAN HALENのベストのD.L.ROTHの新曲みたい?)。 以上、自分がメタルに入る前の“伝説"は全て歴史的遺産、同時代は伝説になるのを見ることなく自分がそのバンドの新作を聴かなくなる、と考える若輩メタラーの意見でした。