オリジナルアルバムとしては前作Fantasmaから4年のブランクを経てリリースされた本作(待ったよ!笑)。ミニマルな紙ジャケにまずはドキドキですが、蓋を開ければ、ポップあり環境音楽風あり、メタル風あり(言わずもがな、I Hate Hate)相変わらずのやりたい放題ぶりです。②Point of View Pointでは、♪left right top point (down)という詞の意味に合わせて、小山田くんの声がスピーカのあちこちから聴こえてきて、ヘッドフォンで聴くとまさに音で目をまわしそう(笑)。このイタズラ小僧気味なセンスにはいい意味で恣意的なものを感じて、やられました。アート性を高めつつもポップな手触りはしっかり残す、この辺のさじ加減がCorneliusの魅力なんだと思います。