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RENAISSANCE (1969年)
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RENAISSANCE
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解説 - RENAISSANCE
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1. ギターの国から2002.遺言 ★★ (2005-02-14 20:00:00)

1969年発表の記念すべきルネッサンスの第一作。
因みにメンバーは、キース・レルフ(G,Vo)、ジム・マッカーッシー(Per)、ジョン・ホウクン(Piano)、ルイス・セナモ(Ba)、ジェーン・レルフ(Vo)
であります。ご存知の通り、黄金の第2期ルネッサンスとは完全にメンバーが違います。
僕の場合は先にベスト盤『DA CAPO』でこの時期の楽曲を数曲ほど聴いていたのですが、その時の印象は「なんだか地味な音楽やな~。第2期と全然気色が違うな~」という感じであり、この作品をいざ聴く時になっても何だか期待薄でした。
しかし通して聴いてみると、なかなかどうして良いアルバムではないか!。
音的には60年代後半のサイケ的な部分もあり、その後のルネッサンスに十分繋がったと思われる華麗なピアノあり。さすがにあの壮大なオーケストレーションはないですが、フォークなタッチと混沌とした雰囲気が見事にマッチしていると思います。
肝心のジェーンとキースのヴォーカルもこうして通して聴いてみると、この音楽ならこういう声で正解だと思います。二人ともお世辞にも素晴らしいと言える歌声ではありませんが、実際に音が求める声を二人は持っていると思います。アニーのようなヴォーカルだったら逆に合わなかったのかもしれません。
曲単位でいうならば「Kings And Queens」はのっけから11分の大作ですが、おどろおどろしさと華麗さが良い具合で溶け合った聴き応えのある曲です。「Inocence」は後半のクラシカルなピアノが非常に美しいですね。かなり聞き惚れました。「Island」も歌メロは素晴らしいですし、ここでもピアノが絶品です。「Wanderer」はハープシコードの音色がカッコいいロック作品です。最後の「Bullet」も大作でかなり実験的でSEなどが多く使われていますが、独特の雰囲気を出していると思います。
そしてジャケ。素晴らしい!!!。
雲の中に吸い込まれて行きそうになりながらも、眼下には混沌とした海と大地が広がります。夢を見ているようでも、何だか恐怖感を覚えるジャケです。RAINBOWの『RAINBOW RISING』やBLIND GUARDIANの『IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE』の山の上から下を見下ろす感じ。いいですな~。
因みに最近この作品は次作『ILLUSION』と共に紙ジャケ化されましたが、そこには以前はコレクター御用達であった「Island」のシングルが付いております(カップリングは「The Sea」)。英使用のピンクの内袋、そしてフランス盤のスリーヴを完全再現しています。・・・いやぁ、ここまで来ると紙ジャケも凄いですな(笑)。日本人のキメの細かさを如実に表してますね。こんなんしてる国、他にあれへんやろ!!!。でも肝心の歌詞がないのが痛いなぁ。
ルネッサンスをここから聴くというのは止めといた方が良いと思いますが、ある程度第2期を聴いた後なら、音楽的な変遷やバック・グラウンドが分かるという点からも興味深い作品ではないかと思います。(それにしてもジェーンはアニーさんより綺麗な人ですね)



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