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The Sane Asylum (1988年)
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The Sane Asylum
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解説 - The Sane Asylum
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. アゴ 勇 ★★ (2005-02-18 14:32:00)

現PRIMUSのレス・クレイプールと、元POSSESSEDで同じく現在はPRIMUSに籍を置くラリー・ラロンデが在籍していたバンド唯一の作品。
1988年発表。
このアルバムは凄い。
スラッシュメタルだが、ベイエリア・クランチ系でもハードコアとのクロスオーヴァー系でもなく、
MEGADETHが標榜したインテレクチュアルスラッシュでもなく、SLAYERを更に過激にしたデスラッシュでもない。
カテゴライズが難しいスラッシュ、いや、この作品はスラッシュメタルの臨界点を踏み越えてしまっている。
彼らは、「さあ、どうだ !」とばかりにスピードやヘヴィネスで勝負するスラッシュではない。
かなり特殊。
レスのベースはこの頃から変幻自在だし、ラリーのギターは屈折しまくり。
それを平然と演奏している。
この作品の特徴は、各楽器の微細な音色を大切にしているように思える。
兎に角、ギター・ベース・ドラムスの演奏が異彩を放ち、時折、ジャズやプログレの素養を感じさせる。
ヴォーカル兼ギターのマーク・ビィエダーマンもギターが巧いし、カッコいい歌い方をする。




2. noiseism ★★ (2005-05-08 13:42:00)

非常にクセの強い音です。反論覚悟で例えるならWATCHTOWERをやや直線的にしたような音。
しかし、テクニックは凄い。特にLarry Lalondeのギターはとてもカッコいいし、主張の強いベースも素晴らしい。
雰囲気が独特なため、受け入れられる人は少ないかもしれませんが
手に取る機会があるのなら、この世界は一度体験しておきたい。
プログレ好きな人は恐らく気に入るはず。




3. 火薬バカ一代 ★★★ (2007-10-28 01:32:00)

後にPRIMUSを結成するレス・クレイプール(B)とラリー・ラロンデ(G)が在籍していた事で知られる、ベイエリアの古株テクニカル・スラッシュ・メタル・バンドが、'88年に発表した唯一のフル・アルバム。
結成は'79年と、その活動歴はかなり長く(初期にはHEATHENのデヴィッド・ゴドフレイも在籍)、本作に収められた楽曲には、その頃からコツコツと作り溜められたマテリアルが使用されている。そのせいか、一筋縄で行かない作風の割りに難解さは控えめで、結構取っ付き易い。ベイエリア・クランチ的な明快さとは無縁ながら、暗い湿り気を帯びたメタリックなリフは単純にカッコイイし、③のような(彼らにしては)ストレートに疾走する高速スラッシュ・チューンも収録。
だが何より特筆すべきは、リーダーのマーク・ビーダーマン(G)とラリーによる流麗なツインGで、時に正統派ヘヴィ・メタル然としたハーモニー・プレイを披露しつつ、複雑に絡まり合いながら、楽曲のテンションを高めていくそれは、単にテクニックに優れているというだけでなく、メロディも独り善がりとは無縁の強力なフックを備えていて、間違いなくこのアルバム最大の聴き所となっている。
特に、スリリングなインストの前半と歌入りの後半の二部構成からなる大作④と、“KAMIKAZE"というタイトルからして食指をそそる劇的な⑤は、「緩」と「急」を自在に操るリズム隊の良い仕事っぷりも含めて、本編中でも1、2を争う名曲じゃないかと。
PRIMUS的な変態性は殆ど感じられないので、MEGADETH辺りがイケル口のメタル・ファンは是非ともレッツ・トライ。




4. カットタン ★★ (2008-06-13 21:35:00)

奇怪という言葉がよく似合う作品。
でも、全ての曲にフックがあると感じるので、聴き易くもあると思います。
インストパートが多めで、スリリングだったり物憂げだったり、やっぱり奇怪です。
Voも派手ではなくとも非常に個性的でカッコイイと思いました。




5. 失恋船長 ★★★ (2019-08-27 19:29:56)

遅れてきたルーキーと呼ばれていた古参スラッシャーの記念すべきデビュー作。クレジットはされていないがカーク・ハメットがデモに続きプロデュースを買って出る間柄なのも、このバンドの話題性の一つだろう。1988年には国内盤がしっかりとリリース。1993年にはPony Canyonから再発盤も出ていますからね、それだけでも作品のクオリティを保証する担保となるでしょう。
スラッシュ由来の攻撃性とスピード感、それらも補完しているが、このバンドの魅力は不穏な空気を生み出す演出力と高い演奏技術に尽きる。元POSSESSEDのラリー・ラロンデと主役たるマーク・ビーダーマンの二人が繰り広げる、不穏な空気を生み出す捻くれたリードプレイの数々は中毒性が高い。その摩訶不思議な空気は、このバンドのジャンル分けの不可能なものにする程の強烈な個性となるのだが、それもマークがBULE OYSTER CLUTに絡んだ実績が音に反映されているように感じる。
マーク自身にも、あの醒めた狂気を内包するセンスとアイデアがあるのだろう。その辺りを鑑みると、この唯一無二の音楽性を理解するヒントになりそうですね。

スラッシュバンドかくあるべきな先の展開を読ませないスリリングさ、ハッとさせられるほど、美しいギターフレーズも飛び出すセンスと個性は、他の追随を許さない存在になれたろう。優れた創造力の賜物、速いだけではない構築された展開の妙に唸らされます。今作リリース後、程なくして解散してしまった幻のグループ。あと一発二発と続ける事が出来たなら今日の評価も変わっていたでしょうね。




6. cri0841 ★★★ (2021-04-25 16:37:33)

ANVIL CHORUSと並ぶベイエリア最古参の伝説のバンド。ベイエリアスラッシュかと思って最初聴いたら、奇妙奇天烈な音世界に
『何じゃコレ・・・?』と違和感を覚えるが・・・繰り返し聴いたら、プログレッシブロックを基調としたスラッシュメタルなのね。
PRIMUSのメンバー二人が在籍してた事で有名だが、飽くまで中心はVo兼ギターのマーク・ビーダーマン。初期にはHEATHENのデヴィッド
・ゴドフレイやMETAL CHURCH のジョン・マーシャルなども在籍していて、ベイエリアスラッシュの歴史を語る上で絶対欠かせない存在
なのは間違いないです。WATCHTOWERよりは遙かに聴きやすい音だけど、捻くれ具合は相当なもの。予定調和的な展開が一瞬たりとも無い。
良くもまあ、こんな作品を作り出せたものだ。褒めてますよ。永遠の名盤かと。

彼らは現在も活動していて、元HEATHENのダグ・ピアシーも在籍しております。



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