1989年に結成された東京都出身のロックバンド。
略称は「ミスチル」。デビュー以来20年以上の間、日本のポップミュージックの第一線を走り続ける人気ロックバンドとして知られる。1990年代のJ-POPブームに乗って数々のヒット曲を生み出し、1994~95年に発売したCDは全てミリオンセラーとなったことからメディアには大々的に「ミスチル現象」と称された。2000年代に入っても依然として名実共にJ-POP界を代表するロックバンドの地位に君臨しており、特にアルバムセールスにおいては圧倒的な存在感を見せる。とかく過去の楽曲が注目・起用されがちな日本のミュージシャンの中で、(タイアップなどを差し引いても)新曲で音楽シーンに存在感を示すことができる貴重な存在となっている。彼らから影響を受けたと語るミュージシャンや有名人は多数存在する。プロデューサーはデビュー当時から小林武史が務めており、楽曲制作には欠かせない人物となっていたが、2015年のアルバム『REFLECTION』制作時に決別した。
母体となるバンドは1985年に結成、1992年5月10日、1stアルバム『EVERYTHING』でメジャーデビュー。1993年発売の4thシングル「CROSS ROAD」が最高順位が6位ながらも50週チャートインするロングヒットで初のミリオンセラーを達成すると、1994年発売の5thシングル「innocent world」で同チャート初登場1位を獲得、同年の年間シングルチャート1位も獲得し、同曲で第36回日本レコード大賞を受賞した。1995年には当時の史上最速記録でオリコン集計によるシングル総売上が1000万枚を突破、その後は11thシングル「花 -Mémento-Mori-」まで日本歴代2位となる8作連続ミリオンセラーを記録するなど一気に邦楽界のトップシーンに登り詰めた。
1997年4月から無期限の活動休止期間に入り、1年半の休止期間を経て1998年10月に15thシングル「終わりなき旅」で本格的に活動を再開。2001年には区切りをつけるべく2枚のベストアルバムを発売し、翌2002年に10周年を迎えた。同年桜井が小脳梗塞を患い一時はその後のアーティスト生命が危ぶまれたものの、半年の療養を経て24thシングル「HERO」で音楽活動を再開。2004年には楽曲「Sign」でバンドとしては史上初となる2度目の日本レコード大賞を受賞した。
ポップサウンドが特徴でバンドという形態をとりながらも歌を大切にしており、アマチュア時代から一貫して桜井が殆どの曲を作詞・作曲し、小林武史とメンバーが編曲を担当している。ただ、作詞はほぼ桜井1人によるものだが作曲は必ずしもそうではない。メロディー重視のバラードなどの「歌もの」は桜井がほとんど1人で作曲するが、サウンド重視の楽曲は桜井がある程度曲の骨格をつくり、そこからメンバー及び小林と合同でバンドセッションを繰り返し完成させる。場合によっては桜井の作ったデモテープから大幅に変わる曲もあり、クレジット上では作曲:桜井和寿になっていても作曲:Mr.Childrenという色が強い曲もある。
CD総売上枚数:約6950.3万枚(2015年6月現在・日本国内歴代2位)
メンバー(1988年10月より不動、リーダーは鈴木英哉)
桜井和寿(櫻井和寿) – lead vocals, guitar, primary songwriter
田原健一 – guitar, backing vocals
中川敬輔 – bass, backing vocals
鈴木英哉 – drums, backing vocals