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ARMED AND DANGEROUS
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解説 - ARMED AND DANGEROUS
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1. noiseism ★★ (2005-04-04 20:06:00)

デビューからスラッシュメタルの姿勢を貫き続けているRAZORのデビューEP。
と、いってもこのEPを含む所期のRAZORはオーソドックスなメタルっぽいリフが多い。
前のめり気味のボーカルや勢いだけでやってるような演奏など、良い感じでB級好きの心をくすぐってくれます。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-03-06 00:57:50)

カナダが誇る「スラッシュバカ一代」RAZOR。長らく彼らのカタログ中において最も入手困難な状態が続いていた(但しリプロ盤は結構出回ってた)’83年発表の7曲入りデビューEPが、未発表のデモ音源をボーナス・トラックとして追加収録し、リリースから35周年を記念して待望のオフィシャルCD化ですよ。こいつぁ目出度い。
そういやANTHRAXも同タイトルのEPを制作していましたが(リリースはこっちのが先)、そのANTHRAX含め、他のスラッシュ第一世代バンドのデビュー作の多くがそうであったように、本作もまたNWOBHMからの影響が色濃く滲む内容に仕上がっています。
プロダクションの質には厳しいものがあり、またミドル・テンポの楽曲による本編の幕開けや、メロディを追っている(歌っている)Voの歌唱を始め、RAZORの名を聞いて想起するようなスラッシュ・メタルの権化たるサウンドとは未だ結構な開きがある――半数の楽曲は1stでリメイクされるのですが、明らかに仕上がりのテイストが異なる――ものの、デイヴ・カルロのカミソリ・ギターの刻みっぷりといい、HMの範疇からはみ出し気味のテンションの尋常ならざる高さといい、次作以降に全面開花するスラッシュ・メタル・バンドとしての萌芽もここには確実に息衝いています。何よりHMに対するパッションが溢れ出す楽曲が単純にカッコイイ。特に現在でもライブのクライマックスを盛り上げる“TAKE THE TORCH”は、RAZORらしいササクレた突撃精神と正統派HMのエッセンスが溶け合った、この時期の彼らならではのスピード・メタリックな名曲ですよ。
入門盤にするにはちと厳しいかもしれませんが、RAZORファンなら一聴の価値ありな作品なのは疑う余地なし。




3. 失恋船長 ★★★ (2022-10-04 06:09:59)

2019年に復刻ものに定評のあるHigh Roller Recordsからデモ音源をプラスして完全体で復活したEP。オリジナルは7曲ですが、半分以上が他のアルバムに収録された関係もあるのか?はたまた自主制作の壁もあったのか、正式な形での復活は嬉しい限りです。

まず冒頭から驚きます、SE的な役割を果たす2分チョイのミドルで幕開け、そしてスピード命でツッコんでくるのかと思ったら、以外とオーソドックスはストロングスタイルのメタルサウンドを展開、初期衝動を煽りまくる小細工無用の暴走ロック、それは次作とは異なるテイストなれど、スラッシュメタルの雛形となるようなスピードサウンドも聴かせるだけに、今作の立ち位置は歴史的な観点からも興味深い内容になっています。MOTORHEADよろしくなハイテンションサウンド、そして同郷のEXCITER等にも通ずるド派手は爆走メタルに心も躍ります。

新しい何かを生み出そうとしているバンドの気概、自主制作盤としては十分に期待値をクリアーする内容でしょう。また、ハイピッチに喚き鈍重な刃物を振り回すアクロバティックメタルが苦手という人には、まずかここから耐性をつけて欲しいくらいです。

誤解を恐れずに言えばメタリカだって演奏は下手な部類に入る。このアルバムを聴いて稚拙な面が無いと言えば嘘になる。しかし、そういう荒削りさを見方につけ、絶妙なコントロールの下、スピーディーかつハードで獰猛なロックサウンドをかき鳴らす姿に焦がれますね。



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