ついに来てしまった…絶望、憂鬱、悲観の伝道者たちのEND OF ROAD…。 発売前に1曲目の“May Today Become The Day"が公式HPで公開されていましたが、実際アルバムが届くと聴く前から期待と絶望が入り混じる複雑な気持ちになってしまいました。 前評判ではノリのいいメタルナンバーが大半であるという意見を耳にしていたのですが、実際のところは名作「CRIMSON」、「THE COLD WHITE LIGHT」の流れをきちんと汲む、まさにノーザンメランコリーメタルであると言っていいでしょう。 3曲目の“We Are But Falling Leaves"、11曲目の“Drain Me"などはまさにその延長とも言える曲ですし、7曲目の“Vengeance Is Mine"、(子供のコーラスが悲観さを強調している)も前作の“Cross My Heart And Hope To Die"に近いです。 4曲目の“Her Last 5 Minutes"などは彼らにとって新しい「絶望」の表現方法が提示されています。 5曲目を聴いて思わずニヤリとしてしまう方は多いのではないでしょうか?(イントロ聴いたとき、「へ?ヴィレがこれ歌うの??」と思ってしまった…www) とどめは12~13曲の“Karu"~“End Of The Road"のまさに彼らのセルフレクイエムともいうべき、絶望曲には「あぁ、これで最後なんだな…」と思ってしまいましたよ。 今回ヴィレが書いた曲は“Consider Us Dead"と“Drain Me"の2曲のみで、ミーカが1曲、その他はサミが書いているみたいです。 このアルバムを聴いていると、本当にライヴを見れないのが心残りです。 輸入盤で買いましたが、日本盤にはボートラ(エディットじゃないよね…w)が付くそうなので、日本盤を買いなおして彼ららしく絶望の中で希望を持つことにします…。
うああああなんで最後なんだぁぁぁ・・・・!!!!!!!!!!! と言ってしまうこと間違い無しのラストアルバム。日本盤待ちきれずに買ってしまいました。歌詞が凄いことになってそうなので日本盤待てなかったことに後悔。 それにしてもこの悲哀、絶望、叙情、慟哭・・・凄すぎます。本年度最重要アルバムの一つ、と断言しておきましょう。聴き終わった後に残る強烈な余韻。END OF THE ROAD。 やはり彼らは孤高の存在だ・・・・
輸入盤の三面開き(でいいのかな)パッケージを中古で見つけたので、日本盤を待てずに買ってしまいました。ボートラは『Ever-flost』のc/wだと勝手に予想して無視です(笑)。 これで散るのは美しいですね。凄絶さでは"Lay thorns on my grave!"で散ったEMPERORには劣りますが。 内容から見ると、"当たり前のロック・バンドに"なるギリギリ手前で踏みとどまった感があるので、その意味でも引き際を心得た作品(と解散)ではないかと。 ただし、年月や経験による洗練を除けば、『Crimson』には何とか並べるとしても『Cold White Light』を越えるとは言い難いように感じます。元より本人達にそんな気が無かったのではないかとも思いますが……。散漫さを無くせた分だけ即効性が消えた『Frozen』といった感触。 それにしても、良いと思える曲はちゃんとアルバム毎に有って(ヴィレ時代のみですが。『Amok』は好みの問題なのか、ほとんどラックの肥やし)、アートワークの雰囲気も好きなのに、終始贔屓バンドとは言えない中途半端な存在でした。不思議。
日本盤を購入しました。解散発表からどれだけこの日を待ち侘びたことか…いや、本当はこの日が来て欲しくなかったのかも…まあとりあえず学校休んでひたすら聴き続けているので、軽く20回以上はリピートしてます。ようやく冷静にコメントできそうです。 始めから苦言で申し訳ないのですが、批判で終わるのは嫌なのでマイナス面から先に。まず、個人的には曲順に疑問があります。ノリのイイ#1,#2が並ぶのは良いとしても、その後に共にバラード調の#3,#4が続くのがちょっと…それに、デスメタルの#5と序盤がブルースっぽい#6は共にアルバムのアクセントになると思うので、この2曲を続けたのも悔やまれます。似た曲調で2曲ずつ並ぶ#7-#10辺りに変化を持たせるために使っても良かったと思います。実際に初聴後は、今まで以上に楽曲が似通った印象を持ちました。あと、ボーナストラックの選曲も、悪いとは思いませんができれば今のヴィレの歌唱力で"Sun Won't Shine"を聴きたかったです。まあ、どちらも慣れればどうってことないようなことなんですが… しかしとりあえず、1曲1曲の出来は素晴らしい。大袈裟ではなく本当に過去最高だと思います。どの曲も紛れも無くSENTENCEDです!悲哀と慟哭に満ちたメロディ、ニヒリズムに溢れる歌詞、アルバム全体から感じられる神々しいまでの冷たさとその裏に秘められた優しい温かさ。少なくとも、私がこうあって欲しいと思う彼らの全てがこのアルバムにはあります。メランコリックに疾走する#1,#2、物悲しく美しい#3,#4,#10、タネリのシャウトが聞こえてきそうな#5、エモーショナルこの上ない#6も心を揺さぶるし、彼らが「極北の殺し屋」であることを思い出させる#7、「FROZEN」のような冷たさを持つ#8,#9,#11、そしてなにより、小曲#12に続く#13"End Of The Road"…どんなに曲順に違和感を感じても、この"End Of The Road"が始まると言い表せない気持ちで胸が一杯になって、本当に涙が出ます。ヤングギター誌のレビューでは、"Killing Me~"や"Cross My Heart~"程の名曲は無いと言ってましたが、どうしてこの曲はSENTENCEDの新しい、そして最後を飾るに相応しい代表曲だと思います。"Mourn"や"No One There"と共に、自分の葬式で流して欲しいと思います。間違いなく、一生聴き続けるでしょう。最後の最後にこんなに素晴らしいアルバムを作ってくれて…本当に感謝してます。出逢ってたったの3年ですが、愛してやまない本当に大好きなバンドでした。何十年後かに振り返った時、彼ら無しには青春を語れないほどに…これから先もずっと大好きです。ありがとう、SENTENCED!! ああ、また涙出そう…これで本当に最後なんですよね…
聞くところによると、今お葬式というものは多様化していて、「華やかにおくってやろう」とか、「生きてるうちにやっちゃうぞ」というものまであるらしい。 さて本題、このラストアルバムも、そんな市場の変化に対応したお葬式アルバムであると勝手に捉えてみた。アップテンポで始まり、「楽しく逝こうぜ」的雰囲気を醸し出しながら、しっかりと慟哭のメロディが重なっている。ラストの#13"End Of The Road"の悲しさといったら。。。 ただ何であれ、失うことの悲しさを拭い去ることはできない。。。
ロック色が強くて少し意外だった。 ところが何度も聴いていると、前作のように露骨に絶望感を出していないのが逆に新鮮に感じた。 曲全体をみればハードなドライヴチューンでも、それを構成しているメロディーは確かに冷たさを、哀しさを持っている。 SENTENCEDの全てが凝縮された素晴らしいアルバム。 余談ですがボーナストラックはいらないと思います。 このアルバムはEND OF THE ROADで終わるのが最も美しいはず。