2002年12月リリースの3rd。 彼女のアルバムは順を追って買うべきなのだけれど、まぁ特筆すべき点があるので書き込み。 この作品で聴き所と言うのべきなのは「変化の兆し」が見え始めていること。 このアルバムをリリースした後にシングルでロック調の「Beautiful Fighter」、2004年に復活作で現時点での最後のリリースとなっているハードロック(!!)「育つ雑草」が発表されているわけだけれども、その音楽的変化はこの作品の「Tiger In My Love」から始まっているように感じられるわけでして。この曲は純然としたロック音楽ではないけれども、曲調の変化は明らかで、ヴォーカルの乗せ方はかなり意識しているんじゃないかと思わせます。 他の収録曲は「声」「Castle imitation」「漂流の羽根」あたりが秀作かな?他はなかなかの水準という感じで、シングル曲がない分だけ全体の色をバランス良くしたのが窺えます。その分「Tiger In My Love」が目立つ気もしないでもないけれどねw 初回盤には「Castle imitation」の8cmシングル付き。 「育つ雑草」を聴いた時は「どうした、鬼束!?」と驚きが先行したけれども、この作品を挟んでみると、やはりこの推移はロック音楽に魅了されたが故なのか、ということが見えてくるかも。