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BEYOND THE FADE (2016年)
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BEYOND THE FADE
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解説 - BEYOND THE FADE
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2024-02-06 00:43:30)

本丸DANGER DANGERは開店休業状態が続き、THE DEFIANTSやTOKYO MOTOR FISTといったサイド・プロジェクトが活況を呈する最中、看板シンガーたるテッド・ポーリーがFRONTIERS RECORDSから’16年に発表した3枚目のソロ・アルバムがこちら。
同レーベルと初めて組んだ前作『SMILE』はアメリカン・メロハーの快作に仕上がっており、テッド的にもその仕事ぶりに満足がいったのか、本作では収録曲の大半をFRONTIERS RECORDS側が用意したソングライター勢に委ねています。プロデュース及びエンジニアリングはアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ、曲作りをVEGAのマーティン兄弟らが手掛け、ゲストには歌姫イッサを招く(バラード④でデュエットを披露)等、万全の陣容でレコーディング作業が進められただけに、軽くアベレージ越えの完成度はまぁ当然といったところ。
前作で披露した、DANGER DANGER名義でリリースしても違和感なく受け入れられたであろう80年代風味満点のメロディアスHRサウンドを今回も順当に継承し、主役たるテッドも、決して抜群に上手いわけじゃないけど独特の味わいに満ち溢れた歌声で、その健在ぶりをアピールしてくれています。特に伸びやかで爽快感に溢れた⑤⑦の2連発や、ギターがよく歌う⑧、DANGER DANGERの名曲と比較しても遜色ないインパクトを放つ⑩、エモーショナルに本編の幕を引くバラード⑪等は、腕っこきの作曲陣が用意した「テッドが歌うに相応しい楽曲」と、その期待にきっちりと応えるテッドの熱唱とがガチっと噛み合った逸品に仕上がっていますよ。
テッド・ポーリーのソロ作にハズレはありませんね。



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