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廃墟と楽園 (2003年)
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廃墟と楽園
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解説 - 廃墟と楽園
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2005-12-25 02:31:00)

2003年発表の1st。
ネットのレビューで評価が高いのは知ってましたが、ここまでとは…
音楽性的には、民族音楽的なメロディラインをバンドサウンド以外にもアコーディオンや
コーラスなどを使って時にノスタルジックに、時に神秘的な世界観を演出しつつ
聴かせるといった感じですね。特にコーラスは凄くて、もともと繊細な声質の持ち主なのに
それを幾重にも重ねることで、繊細さが2乗くらいにパワーアップしてます。
ところどころやりすぎててクラシック以上の荘厳さが出ていてほんとツボです。
歌詞は作詞者不明のイタリア古詞を引用しているものもありますが、彼女の音楽性には
とても合っていると思います。私はイタリア語は全く知らないんですが、
なんかラテン語にも通じるアカデミックな雰囲気があってぴったりです。
でも、一番驚いたのはヴォーカル。これはヤバいでしょう…
声質自体はルルティアにも通じるイノセントさがありまうが、歌い方がヤバい。
まず耳につくのが金切り声になる一歩手前で理性を留めているかのような高音。
しかも震えるようなビブラートのおまけつきです。その上にしゃくりあげとコブシを
混ぜたような歌唱も交えてきたり、まるで音量のつまみをいじっているような自由自在な
強弱のつけ方も見せてくれたり、ありえないくらいオリジナリティ溢れる歌い方。
全体的に気合が入りまくってる感じです。元から歌が上手い人なんでしょうけど、
こんな凄絶な歌を聴かせてくれる歌い手に対して「歌唱力」なんていう既存のモノサシで
測ってしまうのは失礼かもしれない…と思わせてしまうくらいに凄いです。
驚く事にこの作品、作曲だけでなくプロデュースやマスタリングまで自分でやっているんですよね…
この人写真などで見る限り凄く年若そうに見えるんですが…
私はまだこの作品しか聴いた事がないんですが、ひょっとすると日本の音楽業界は
とんでもない怪物アーティストを孕んでしまったのかもしれません。
ちなみにタワレコにもアマゾンにも置いてなかったので、もしかしたら手に入れるのに
苦労するんじゃないか…と心配でしたが、オフィで委託店舗情報を調べる→
その店舗の位置を調べる→実際に出向く、であっさりゲット出来ました。
店が近くになくても、ネット通販で取り扱っている所もあるみたいです。
ちょっと面倒かもしれませんが、ここまで素晴らしい音楽を手に入れられるのなら
これくらいの手間は安いものです。値段も約2000円と安いですし。
是非この若き才能の迸りに耳を傾けてみてください。




2. 野崎 ★★ (2006-10-27 11:17:00)

この歌い方とメロディに、意味を持っている歌詞が在る、という事に拘りを思います。
ほんと幻想的ですね。乱歩の「血塗れの白昼夢」なんてイメージとは真逆の
真に自然の暖かさを感じられると言うか、音の質感自体は冷たいんですけど。
まだ、これしか聴いてないんですが
こんなに強烈な世界を見せてくれるのなら、もっと聴きたいな。




3. カズチン ★★ (2006-11-15 21:02:00)

1stでここまで世界観がしっかり構築されているとは驚いた…
まぁ1stって事で後々の「RAKA」で聴かれる、貫禄とも取れるドッシリとした感は薄く荒削り、
といっても俺にとって「RAKA」は至高とも称すべきアルバムなので、
この「廃墟と楽園」だってそこらのアルバムに比べたら全然格上なのですよ。
哀愁と幻想の融合、バランスという点では「RAKA」より勝ってるかな。
双方聴いた感じでは、「RAKA」はこのアルバムがあってこその存在かも、と感じる。
「Navigatoria」がダメって訳じゃあないけど、「廃墟~」・「RAKA」との路線の違いでちょっと弱い。
とりあえず、インディーズ作品としては異常な出来だと思います。



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