今作では、昨年脱退したランド・ヴァン・ギルス(key)の後任として、ヨースト・ヴァン・デン・ブロークという若手が加入。 今作は従来のシンフォニックさや、フロール・ヤンセン(vo)のソプラノヴォイスの美しさを引き立たせながらも、ギターやヘヴィネスを前に押し出した感じの仕上がりだ。 10曲目の「FACE YOUR DEMONS」は何回か聴いているうちにNIGHTWISHの「WISH I HAD AN ANGEL」を思い浮かべてしまった。フロールの力の入ったヴォーカルが印象的。「あんたの悪魔に直面しなさい」という独特なタイトル・歌詞も魅力の一つ。 11曲目の「NO CONTROL」ではヴォーカルはデスヴォイスとノーマルヴォイスのみで、この曲ではフロールは歌っていない。むしろそこが貴重であり、曲自体もクライマックス的な盛り上がりと疾走を見せる。 バンドの持つあらゆる可能性を広げたように思われる今作だが、アルバムの制作過程でメンバーの1,2名が体調を崩したとか…。大事には至らなかったそうなので、とりあえず一安心。