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REQUIEM OF DECEMBER (2005年)
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REQUIEM OF DECEMBER
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解説 - REQUIEM OF DECEMBER
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1. Kamiko ★★ (2005-12-24 17:46:00)

イタリア産ブラック。
シャリシャリしたギターと悲痛なダミ声がなかなかツボだ。
冷た~い張り詰めた空気の中、パイプオルガンも登場。
疾走するところよりも、ドゥーミーにゆったり聴かせるところに惚れる。




2. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-12-17 22:19:02)

2005年発表の2nd。

ビータリカみたいなバンド名からは連想しづらいですが(笑)、かなり高品質な鬱ブラックを演っているバンド。スローに聞かせるだけではなく、時折疾走も挟むタイプですが…1曲目の疾走パートから早速やられました。ここだけ聴くと音像はほぼメロブラなんですが、トレモロで弾かれるメロディが、苦悩する内に人生がより悪い方向に向かっている様を実況中継しているような、ネガティビティ放出しまくりのものでかなり素晴らしい。

当然疾走パートだけでなく、ドゥーミーに進行するパートも魅力的。鬱メロディをたっぷり含んだアルペジオを中心に、丁寧にネガティブフレーズを紡ぎながら曲を展開していきますが、これがもう聴いてると生きる気力を奪われて諦めの気持ちと共に目を閉じたくなってくるんですよね(笑)。ヴォーカルが悲鳴系ではなく、鬱系としてはやや低めのがなりスタイルながら、感情が抑えきれない感じな声なのも鬱感覚に拍車を掛けてます。

また、曲の展開における、鬱ブラックらしい演出の巧さも個人的には高ポイント。3曲目の後半、小川のせせらぎのSEにアルペジオとがなりが絡むパートは、現世への執着を残したまま今正に三途の川を渡らんとする様が浮かんでくるし、曲間のオルガンは(ベタだけど)「パトラッシュ、僕もう疲れたよ…」的な、礼拝堂で息を引き取るようなシーンを想起させます。

鬱ブラックとしてはあまり音響・アンビエント方向には行かず、曲展開の構築性やメロディのネガティブさで勝負するスタイルなので、鬱系はメタルから逸脱し過ぎているバンドが多くて敬遠している方にもお勧め。ごく丁寧に作られた鬱ブラックという感じの作品です。



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