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GALLOWS GALLERY (2005年)
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. RIPPER ★★ (2006-01-24 16:35:00)

ブラックメタル?この作品に、もはやそんなジャンル分けは不要
傑作である。
ガスGのソロが美しすぎて困ります(汗



2. DAWN RIDER ★★ (2006-06-01 19:55:00)

今回もまた、SIGHはやってくれました!!
曲調としては、「Hail Horror Hail」を
よりストレートにした感じです。
メタル・アルバムとしての完成度は過去最大です。
憂いを帯びた激情のメタルナンバーが多数収録されています。
どの曲もブラックメタルというよりは、メロデスといった雰囲気です。
いや、もはや正統派メタルとすらいえるでしょう。
何しろ、未来さんはノーマル・ヴォイスになってしまい、
アルバムのトータルタイムも45分程です。
更に、いままでの過剰なオーケストラ等の装飾やサウンドトラックのような
こしらえは大幅に排除されています。
私もこの点不満でしたが、一曲、一曲のかっこよさにはしびれました。
diskunionのレビューは「あらゆる音楽を極めた超上級者向き」と
ありましたが、私はむしろ初心者の若い方に勧めたいと思います。



3. Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-06-06 23:30:00)

2005年発表の6thアルバム。
新譜「HANGMAN'S HYMN」に衝撃を受けて遡って聴いてみたんですけど、全然違う…

無理にカテゴライズするなら前衛的な正統派でしょうか?サックスをフィーチャーしたアヴァンギャルドなブラックメタルではSOLEFALDがまず思い浮かびますが、この作品に至ってはブラックメタルらしさすら消えうせちゃってます(強いて言えば8曲目のダークな雰囲気に多少感じられるくらい)。ULVERやWALTARI並の器用さ…ほんと凄いバンドです。

…曲的には、やっぱり変態的との呼び声が高いだけあって、展開が面白いですね。
キャッチーなメロを歌っていたと思ったら、いきなりランプの魔人でも出てきそうな妖しい雰囲気になっちゃったりする。アルバムを通じてオルガンとサックスが大々的に取り入れられており、曲によってはクラビやシタール、なんと大正琴まで出てきます。
それらをただ使うとか違和感なく取り入れるとかではなく、その展開でその音がなければと思わせるようなセンスの良さには本当に脱帽。新譜とは音楽性は違ってもやっぱり天才的…

前衛的と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、このアルバムは正統派寄りでメロディやリフがキャッチーなので間口のかなり広いサウンドであるのもいいですね。ギターやオルガン、サックスのソロも多く取り入れられており、各楽器の見せ場の多いフックのある音なのも取っ付きやすいです。特に川嶋さんのオルガンソロには悶絶…。5曲目や8曲目は実験要素強めですが、センスがいいので結構聴けてしまうのでは?

素晴らしいアルバムですが、粗探しを敢えてやるとするならヴォーカルでしょうか。スタイルは普通声ですが、ブラックで言うIhsahnの気品やGarmの妖しさ、SimenやVintersorgの伸びなどのように、私のツボを付く要素が余りなかったのが残念。でも人によっては掴み所の無さがミステリアスに思えて逆に気に入るかも。こういう音ですし。

…しかし、このアルバム日本盤出てないのがムカつきますね。こんな面白い音なのに。まだアルバム二枚しか聞いてないんですけど、日本最強のバンドなのではと思わせるくらい良いバンドだと思うんですが…完全に後追いの私が言うのも何ですが、日本人ならSIGHを聴け!!




4. 失恋船長 ★★★ (2022-09-23 17:30:19)

初めて聴いた時の衝撃は今なお計り知れないモノとして心に刻まれています。事前の情報ではブラックメタル、アバンギャルドというキーワードが頭にインプットされていたのですが、完全に裏切られました。いい意味での裏切り、その無意識のうちにカテゴライズしたくなる音楽性という概念をぶっ壊したホンモノの音楽を前に、どのような表現を用いるべきか躊躇します。それほど、高尚であり一筋縄でではいかない知性豊かな音楽にこちらの教養が追いつきません。とにかく脱帽です。
まず、この音の聴いてジャパンをイメージする人は皆無でしょう、コンセプト色の強い作風ですが、英詩を訳せる分けではないのでなんとも言えません、ですが、あえて配置される同じようなメロディライン、それを主軸に仕掛けてくるのだが、とにかく、このアイデアがえげつない。親しみやすいメロディだが、神秘性を司るシンフォニックな音色、そして冷ややかな感触を与えるイーブルタッチなメロディと音像、その氷河の奥底で眠りについたデーモン族が眠る地底の如き、神秘的なスタンスが、眩い光を放ち幾重にも色鮮やかな音色を鮮烈に奏でていきます。
ワタクシのような語弊力のない人間では語ることなど出来ません。このバンドのコメントは避けているのですが、久しぶりに聴き改めて打ちのめされました。
あえてなのか、このチープな音像、脆弱なミックスさえも狙ったのではと思わせる、オカルト神秘主義メタルに飛鳥涼の如く洗脳されそうです。一番近い音楽性では、キング・ダイアモンドあたりを想起するのですが、このバンドの奥深さは、そんな比較論などどうでもよいのです。本来はデスヴォイスで唸りを上げるシンガーも、驚くほどクリーントーンを操り裏切ってきました。
この裏切りの連続に思考も停止、そして催眠から目が覚めたときに知らされる現実、不動明こと勇者アモンと対峙する堕天使ルシファーとなった気分です。
この音楽は、歌詞が分かると凄い気がする。まさか、女のケツを追いかける内容じゃないでしょう。つまらん政治批判でもなさそうだ。それだけに、深いところは追求しませんが、ムーグや管楽器を操り深層心理に訴えかける万物流転なサウンドに洗脳されました。
直訳するなら『絞首台ギャラリー』と読めるアルバムタイトル。このバンドは、どんなメッセージを込め、このドラマを展開したのか興味は尽きませんね。



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