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解説 - VELVET PΛW
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1. デルモンテ古呉 ★★ (2006-02-15 13:33:00)

バンド自身によるセルフプロデュースの1stアルバムにして最高傑作。
2枚目以降は笹路正徳をプロデューサーに迎えてしまったため、ポップ化が進んでしまった。
いわゆる「売れ線」とは無縁と言えるこの音でメジャー・デビューしたこと(シングルをデビュー3年目に初めて出したくらい)は驚き。
ちなみにドリーム・シアターの1枚目と同じ1989年リリース。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2024-03-25 23:39:09)

聖飢魔Ⅱとの関わりでも知られるVELVET PAWが、バンド・コンテストで好成績を収めたことを切っ掛けにメジャーのCBS/ソニーと契約を得て、満を持して'89年に発表した1stアルバム。
女性だけの5人組という編成でも注目を集めたバンドであり、今となっちゃ時代を感じさせるバブリーなジャケットと、《パワフルでちょっぴりオシャレな女の子ならではのハウの魅力満載》なる帯惹句を見た時は「プリンセス・プリンセスのフォロワーか?」と思ったりしたものですが、どっこい本作で披露されているのは、中心メンバーたる桐生千弘(Ds)の卓越した作曲/作詞センスと、メンバーの確かな技量に下支えされた、浮ついたところ等まるで感じられないタイトなプログレッシブ・ロック・サウンド。曲展開には変拍子をバリバリ仕込みつつも、飽くまでキャッチーな歌とメロディをアレンジの中心に据え(シンセも有用)、メジャー・アーティストらしい親しみ易さの演出にも気の払われた作風は、彼女達が影響源として挙げるU.K.やRUSH、ASIA辺りに通じる魅力を放っています。
明るいOPナンバー①から一転、伸びやかにVoが歌い上げる哀愁のメロディが緊迫感を伴って繰り出される②、立体的に舞うボーカル・ハーモニーも印象的な③、楽器陣の技量の高さとメロディ・センスの冴えが発揮された⑤、爽やかに本編を締め括るストレートなロック・チューン⑨等は、改めて聴いてもその名曲ぶりに耳奪われてしまいますよ。
現在のガールズ・メタル隆盛の先駆け的存在にも拘わらず、顧みられる機会が十分に得られていない気がする埋もれてしまった名盤です。



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