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EARTHBOUND (1993年)
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EARTHBOUND
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解説 - EARTHBOUND
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2021-08-23 23:24:50)

90年代に日本のHR/HMシーンで女性シンガー、ラナ・レーンの人気が高まった際、一緒に注目を集めたのがアルバムのプロデューサーであり、彼女の旦那でもあるKey奏者のエリク・ノーランダーでした。本作は彼が盟友マーク・マクライトと共に結成したROCKET SCIENTISTの1stアルバム(’93年発表)で、ラナ・レーン人気に後押しされて’95年に日本盤のリリースが実現しています。
エリクが学生時代から作り溜めてきたマテリアルも使用されているという本作で聴けるのは、テクニック全開の楽器陣が火花バチバチでぶつかり合うDREAM THEATER系のスリリングなプログレ・メタル…ではなく、しっとりとした抒情メロディと穏やかな曲想に包まれたシンフォニック・ロック路線のサウンド。要はLANA LANEとほぼほぼ同一の作風でして、何せ関わっているミュージシャン連中からして(バックVoとして参加のラナ含め)殆ど両バンド共通という、性別違いの双子みたいな仕上がりです。
プログレ作品らしくテクニカルな要素もそれとなく散りばめつつも、やはりそれ以上に印象に残るのは、ジョン・ウェットンやグレッグ・レイクの系譜に連なるマークのジェントリーで暖かみを感じさせる歌声を活かしたメロディアスな楽曲の数々。特に、後にLANA LANEのバラード・アルバムにおいてリメイクされることとなる物悲しくも美しい“AVALONE”や、優美にして軽やかに本編を締め括る“CARRY ME HOME”は、聴き終えた後に「ホゥ…」と思わずため息を吐きたくなる名曲ですよ。
デビュー作にしてエリク・ノーランダーの才気が早くもしっかりと刻まれている力作。



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