'76年発表の2nd(邦題は「未来への招待状」)。 前作はジャム・セッションを発展させたインテンスな演奏とプログレッシブな展開が魅力的な作品であった。 レコード盤でいうところのA面(1~5曲目)は、ブリティシュ・ポップを髣髴させる新機軸の「ON A SATURDAY NITE」、ジョージ・ハリスンの秀逸で爽やかなカヴァー「IT'S ALL TO MUCH」、情念のこもったブルージーな「ANYWAY」、LED ZEPPELINのような重量感のある「SHE MAKES ME (FEEL ALRIGHT)」、ニールの扇情的なギターが聴ける「YOU'RE ON YOUR OWN」と起伏に富んだ内容となっているが、やはり注目は前作の作風をさらにグレード・アップさせたB面(6~8曲目)であろう。 優しげで美しいメロディと終盤のドラマティックな展開が魅力のタイトル曲「LOOK INTO THE FUTURE」、各演奏パートの攻めぎ合いが凄まじい「MIDNIGHT DREAMER」、正に目の前で演奏されているかの錯覚を受ける「I'M GONNA LEAVE YOU」の流れはとても秀逸。