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HEAD ON (1980年)
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解説 - HEAD ON
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2015-08-07 17:42:48)

稀代の名シンガー、ブルース・デッキンソンがブルース・ブルースと名乗りシンガーを務めていたバンドの2nd。リーダーのポール・サムソンはプレイや存在感的にやや地味でしたが、それを補うキャラの濃いブルースに、覆面レスラーならぬ覆面ドラマーとして、しかも檻の中でドラムを叩くと言う破天荒なサンダーステイックがいたので十分すぎる程のインパクトを残したバンドでした。すでにシンガーとして卓越した歌唱を披露するブルースとサンダースティックの派手なドラミングに彩られた優れたパフォーマンスはシンプルかつダイナミックなサムソンサウンドを確立。両名がバンドの推進力となり更なる高みへと押し上げています。こうして改めて聴くとブルージーな③やメイデンの「The Ides of March 」の原曲になる⑥、その流れを引き継ぐいかにも⑦の英国的な輝きに満ちた曲など収録されNWOBHMの礎を支えたバンドとして存分にアピールしていると思います。彼らの作品がCDとして、あまり流通もせず認知度も下がり気味ですが(今作は未CD化かな?)若々しいブルースの伸びやかな歌声を聴いて欲しいし、地味だがブルースベースのポール・サムソンの若いのにいぶし銀のギタープレイを聴いて欲しいものです。音のデカイ金の掛かったロックや女の子がキャッキャキャッキャと飛び跳ねるアイドルメタルもイイが、こういう当時のシーンを垣間見る事の出来るサウンドに耳を傾けるのも娯楽の一つかと思います。勢いもありスケール大きさを伺わせる⑧⑨⑩の流れはいつ聴いても引き込まれますね。



2. 火薬バカ一代 ★★★ (2017-03-11 09:35:59)

80年代初頭限定で、IRON MAIDEN、DEF LEPPARD、SAXONらと覇を競ったNWOBHMの雄SAMSONの2ndアルバム(’80年)。今回から新Voとしてブルース・ブルースことブルース・ディッキンソンが加入。またジャケットでは変質者感バリバリの覆面ドラマー、サンダースティック先輩が鎌装備で睨みを効かせる等、陣容の整ったSAMOSNがいよいよ本領を発揮し始めたことが伝わって来る出来栄え。(ちなみに国内盤CDは’90年にジムコから発売されていて、当時の思い出を振り返るブルースのインタビューも聞けますよ)
さて、そんな本作。邦題は『魔人襲来』だわ、ドラマーは檻に入ってるわ、新フロントマンはゴリラだわで、もはや怪獣無法地帯かアニマル・キングダムかと。しかしそうした怪しげなビジュアル・イメージや、アクの強いメンバーに存在感を掻き消されながらも、リーダーのポール・サムソン(G)がコツコツとクリエイトするのは、アカペラ・コーラスまで飛び出すOPナンバー①が物語る通り、70年代HRを引き摺ったシンプルでキャッチーなタテノリ・ロック。地味っちゃ地味ですが、そこに実力派シンガーの片鱗を既に伺わせるブルースの大仰な歌唱と、隙あらば派手なフィルをブッ込んで来るサンダースティックのドラミングというメタリックな要素が加わることで、他の何者でもない、SAMSONならではの個性的なHMサウンドが創出される塩梅。
じっとりと哀愁漂わす③、後半の激走パートが熱い⑤、IRON MAIDENと因縁浅からぬ⑥、SAMSON版“BREAKING THE LAW”風の⑦といった優れた収録曲を前にすれば、彼らが単なる「メイデンの草刈り場」等ではなかったことをお分かり頂けるのではないかと。



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