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FIGHTING FOR THE EARTH (1985年)
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FIGHTING FOR THE EARTH
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解説 - FIGHTING FOR THE EARTH
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. cozy_ima ★★ (2006-07-30 00:49:00)

音楽評論家の伊藤氏をして、「バッドカンパニー通じる間合いの美学」
と言わしめたが、確かに隙間の多い楽曲が多い。LAメタルの最後発であり、
LAメタルの締めとなった感がする。同時期に登場したマリスはいまいちだった。
方向性としては、典型的なメタル路線だが、一筋縄ではいかない。
1曲目はド迫力のヘヴィメタルソングで、このアルバムの
タイトルトラックであり、もっともインパクトが強い。
それ以外の楽曲も全て秀逸で、どれも何度聴いても飽きのこない
ものになっている。
ボーカルは、知る人ぞ知るペリー・マッカーティで、申し分ない。
ライナーノーツで伊藤氏も評論しているが、作品の主題としては、
ペリーの存在感を全面に押し出そうとしている。
ラス前の8曲目は、ボーカルのみの楽曲(曲というより、語りに
近い)という珍しいものだ。
しかし、私がインパクトを受けたのは、そのボーカルよりギターだ。
ツインリードなのだが、その内の一人がトミーアサカワという
日系ギタリストで、彼の放つメロディが、日本人の琴線を
くすぐる非常にナイーブなものだ。
同じ日系ギタリストで、当時UFOの在籍していた、アトミック・
トミー・Mがいるが、タイプこそ違え、そのギターソロの
組み立ては両者とも非常にツボを心得た、魅力のあるものだ。
サウンドプロダクションも◎。
発売当時は、B誌でも輸入盤として紹介され、その後日本盤の
アナログ、CD両方リリースされたが、極めて影が薄かったように
思う。
同じLAメタルのIOCNに比べると、若干叙情性に欠けるかもしれないが、
その分ギターワークでかなり叙情性をカバーしている。




2. KUZU ★★ (2006-09-08 22:56:00)

FIFTH ANGELにちょっと近い感じ、北米大陸から来た欧州的正統派。近未来風コスチュームもなんのその、サウンドは非常にオーセンティックでドラマティック。そして、長尺ではなくて、とってもコンパクトで、それで居てインパクトが強い曲がいっぱい入っています。
パラモア・マカーティーさんのハスキーでよく伸びる声が印象的。アサカワさんのつぼを押さえた、まさにcozyさんの仰る「間」を非常に大切にしたプレーが見事と思います。最近、LPを買ってしまいました。やっぱり、いい・・・




3. 失恋船長 ★★★ (2012-05-02 02:54:29)

アメリカのバンドにありがちな軽いノリなど皆無、その姿はかつて新日本プロレスのマット活躍するヒールレスラーで売り出したが根は真面目な外国人バット・ニュースアレンを髣髴とさせるガッチリと正攻法で迫るメタリックなアルバムです。日系人のトミー・アカサワがギターを弾いているのが国内でも話題になったことを思いだいますね、力強くヒステリックになり過ぎない強靭なハイトーンも素晴らしく真っ向勝負で聞かせてくれます。最近CDをiPodに落としていて久しぶりに聞き返しレヴューしましたが、US産らしいマッチョな正統派メタルのオンパレードに興奮しましたね。ツインギターの奏でる叙情的なフレーズも乾いた質感のコンクリートサウンドの中だから生きてくるのでしょう、それにしても力負けしないパワフルな歌い手だねぇ、個人的にはもっと分かりやすく単純に走る曲があればなお良いのですが、それもこのバンドの持ち味ですからね。バットニュースアレンを想起させる無骨なメタルサウンドをお探しの方は聞いて損はしないでしょう。


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