前作では彼らのルーツであるをまだ70~80年代ハードロックを自分たちなりに昇華しきれなかった感じだったが、今回は彼らの本来持つ持つポップ性やHIROのギタープレイが存分に生かされて、takaも無理のない歌い方で歌っていて前作で目立った妙な聴きづらさやクセが亡くなった。 生憎このアルバムを最後に解散してしまったので残念。 特にLong distanceは必聴。どこかLhasaを感じさせるわびさびのあるメロディでかなりグッと来たし、充分シングルにしてもおかしくない完成度だったと思う。 初期のような神秘性などはほとんど見る影もなくなってしまい、正真正銘「ハードロックやってる兄ちゃん」って感じになったので当然初期からのファンは離れて行ったが、決して完成度は低くはないはず。 まぁ、昔のようなクラシカルなフレーズ入れてみたり、イエス的なプログレ感はなくなったので「ハードロック」としてひとつにまとまりすぎた感はある。 最後のFly to the moonも聴いて損はない。