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THE ACOUSTIC VERSES (2006年)
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THE ACOUSTIC VERSES
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解説 - THE ACOUSTIC VERSES
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2006-10-30 16:55:00)

2005年発表の5thアルバム。
この作品をリリースした2005年でバンド結成15周年だとか。
作風は、タイトルの通りギター(もちろんアコースティックギター)を中心として、
ストリングスやメロトロン、キーボードなどのアコースティックな楽器とマイルドな普通声の
ヴォーカルがメロウさを演出するもので、どっちかというとメタルよりはプログレの範疇に
入りそうな感じ。OPETHでいう「Damnation」に近い作風だと思います。
私は正直言って、この作品を最初流してかけていた時は割と地味な作品という印象だったんですが…。
後からヘッドフォンで目を閉じてちゃんと聴いてみたらとんでもないですね。
フレーズの一つ一つに込められた叙情性がリスナーを捉えて放しません。
さりげなくストリングスやメロトロン入れてくる所とかヤバいです。
…これはプログレ好きに評価されるわけですね…。でも静かな作風とは言え、考え事をする時の
BGMには向かないかも。曲に意識が引っ張られてそれどころではなくなります(笑)。
ヴォーカルも上手いです。見た目的には大柄でスキンヘッドだし、用心棒のような強そうな
風貌(笑)ですが、それに反して凄く優しく繊細な歌声。「9-29-045」の後半の歌い上げや、
「High Tide Waves」でのややダークな雰囲気を醸し出す歌い方などでは表現力の高さも光ってます。
曲も似たような曲ばかりではなく、「Alone」のようにキャッチーなのあり、「9-29-045」の
ような大作ありでバラエティに富んでいて飽きずに聴き通せます。…私は「Alone」をコンピで
聴いて購入を決めたんですが、予想以上に良い作品で大満足。
唯一の不満は歌詞が「続きはWebで」状態なところかな(笑)。
近年の研究では、憂鬱な時はアップテンポなものではなく、気分に同調するような
メランコリックなものを聴いた方がそこから抜け出しやすいという事が分かってきたらしいです。
そういう時に聴く音楽としてはこれ以上のものはなかなか無いのではないでしょうか。
勿論リラックスしたい時に聴いても効果ありだと思いますし、お勧めです。
…しかし、こういうアルバムがポンと出てくるのが、メタルのフィールドの凄さだと思いますね…。
ほんと、メタルって凄いです。



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