98年に出た日本でのベスト盤。 得てしてベスト盤というと有名曲がランダムに並べてあるだけの印象を受けることが多いが、このベストに関しては前田氏のこだわりの下、選曲や曲順に意味のある内容の濃いベスト盤に仕上がっていると思う。 特にそれを感じるのは、このバンドのアンセムである“Denim And Leather"をラストに持ってきている点とファンの中では最も評価の高い“747"・“Princess Of The Night"のライブを2曲続けてラスト前に持ってきている点だ。SAXONファンが誰かにSAXONを知ってもらおうとすると、このラスト3曲になるのは必然であり、前田氏がそうしているあたりに思わず膝を叩いてしまうのだ。 日本ではビッグになれなかったのかも知れないが、一部のファンにとっては思い入れの深い愛されるバンドだったのである。このベスト盤にはその「愛」が製作側に感じられて、深く感謝をしている。前田さん、酒井さん、ありがとうございます・・・