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SEEN THROUGH THE VEILS OF DARKNESS (THE SECOND SPELL) (1995年)
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SEEN THROUGH THE VEILS OF DARKNESS (THE SECOND SPELL)
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解説 - SEEN THROUGH THE VEILS OF DARKNESS (THE SECOND SPELL)
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-03-02 18:00:00)

95年発表の1st。
2nd Spellというサブタイトルが付いてますが、この前に出た「First Spell」はミニ扱いみたいです。

このアルバムの一番のセールスポイントは、やはりキーボードでしょうか。バンドサウンドを包み込む、空間的なストリングス系の音色を中心にピアノやチェンバロなどの音を使用し、曲に彩りを与えています。キーボードが入っているパートとそうでないパートではかなり雰囲気が違い、そのせいで展開にメリハリが付き曲がドラマティックになってますね。

しかし、この音源の素晴らしいところは例えキーボードが無かったとしても高品質なブラックになっているところ。音質も流石に最近のCradleとかメジャーなバンドと比べると荒いですが、昔の音源にありがちな音の小ささも無く、ベースがかなり良く聴こえる音質でブラックとしてはかなり良質。

また、メロディセンスも良く、ブラック特有の寒々しさや禍々しさに加えて、偶にトラッドにも通じる親しみやすいメロディが登場するという作風はSATYRICONの名盤「NEMESIS DIVINA」と共通する所があるように思います。

そこにかなりの頻度でキーボードが乗っかったとしたら…シンフォ好きならば想像しただけで涎が出そうになってしまうでしょう(笑)。1曲だけとは言え、クリーンヴォーカルであのGarm様が参加しているものULVERファンとしては嬉しい所。

意外と見過ごされがちですが、初心者でも納得できるクオリティを備えたなかなかの名盤です。カルトなバンドに行く前に、GEHENNAのこのアルバムを聴くのも良いかもしれません。



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