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RUINES HUMAINES
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解説 - RUINES HUMAINES
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1. 死暗 ★★ (2007-04-02 01:00:00)

Amesoeursのデビューミニアルバム。
楽曲自体はディプレッシブなブラックメタルのテイストがあるコールドロックと言った感じです。
3曲16分しか入ってないんですけど、全曲名曲レベルと言って差し支えない素晴しい完成度です。
メランコリックでエモーショナルな素晴しいメロディがどの曲にも現れるんですが、そこにNeigeの
超絶絶叫が絡むと切なさがより一層に強調されます。彼の声、本当に良いです。時折、爪でガラスを
引っ掻いた様なひっくり返った軋み声を上げますが、これ程切ない声を出せるボーカリストもそう居ない
と思います。サウンド的には薄いディストーションギターがディプレッシブなブラックメタルを思わせます
が、冷たく静かな響きを残すロック色も出ているので、鬱と言うよりも仄かな哀愁と言った感じだと思います。
切ないメロディと切ない絶叫のコラボレーションに胸を締め付けられる感覚を持つと同時に、とても癒されます。
邪悪さを求める方には全く不向きな作品ですけど、(音楽性は違うかも知れませんが)Ulverの1stやAlcestのLe Secret
の様な、心が洗浄された様な感覚をブラックメタルに求める方は絶対に気に入られる作品ではないかと思います。
私にとっては最高級の作品でした。個人的には間違い無く06年のベストアルバムです。



2. Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-05-29 22:34:00)

2006年発表の3曲入りEP。

曲のタイトルはそれぞれ「断たれた幸福」「人間性の荒廃(人間の廃墟、かも)」「感覚の衰弱」でしょうか。仏語苦手なので間違ってても笑わないで下さい(笑)。

内容ですが、なんとも形容のし難い雰囲気を持つブラックメタルですね。音的には寒々しいと言える感じなんですが、そのメロディから個人的に連想した情景が雨上がりの虹と湿ったアスファルトの匂いだったり、雪の夜の暖炉の暖かさだったり「暖かな」哀愁を感じるもので他のブラックではありえない感じです。また、曲中に挿入されているクリーントーンのギターが夢見心地とも言える雰囲気を
感じさせ、その独特の哀感を更に際立たせています。

ヴォーカルも凄いですね、これ。端的に言えばBURZUM、SILENCERの系統と言って間違いはないであろ悲鳴系の高音絶叫ですが、ヴォーカリストの喉が心配になってくる度では前述の2アーティストよりも圧倒的に上。死暗さんも仰っているように硝子を引っ掻くような裏返り方をしている箇所があるんですが、声帯がキシミを上げる音がそのままCDに入っているかのような凄絶さ。初期FLEURETYの超音波絶叫を思わせますが…FLEURETYの人はあの声を出したせいで喉を痛め、ヴォーカルを辞めなくてはならなくなった訳ですが、彼は大丈夫なんでしょうか。

写真見ると凄い穏やかで優しそうな人なんですけど、あんな声出すとは思えません(笑)。3曲しか入っていないため、演奏時間こそ短いですが内容が濃いので満足。この音源は死暗さんのレビューを見て買おうと思ったんですが、正解でしたね。よき出会いをありがとうございます。



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