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LAST FLIGHT (1979年)
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LAST FLIGHT
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解説 - LAST FLIGHT
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-01-03 22:21:19)

タイトルが暗示するかの如く、TAI PHONGのラスト作となってしまった'79年発表の3rdアルバム。(現在はご他聞に漏れず再結成済み)
永の愛聴盤だった前2作に比べ、この3rdは「売れ線に走った」との事前情報と、なぜか若き日のマサ伊藤も映ってる(←人違い)気の抜けたジャケットに対する違和感から、長らく購入を躊躇し続けていました。しかし再発を期にトライしてみれば、これが実にTAI PHONGらしい充実作で、俺ぁ何でこれをもっと早く聴かなかったのだろうと。
確かに従来作に比べると泣きや哀愁は後退、その分ポップな味わいが増しています。ただ、元々の泣きっぷりが強烈だっただけに、これで漸く人並みレベルに落ち着いただけ…どころか、本作ですらそこいらのバンドより余程メロディが泣いているという。
プログレ・バンドらしい拘りを感じさせるアレンジや曲展開を損なわずに、カラッと明るいポップネスも強調された収録曲は、時にQUEEN等に通じる懐っこさも漂わすようになりました。特にウェスト・コーストの風がそよいで来そうな爽やかな歌メロに対し、インスト・パートからは哀愁が溢れ出す①や、ジャジー且つ優美なピアノ・ソロと、「ポジティブな“STARLESS”」といった趣きのサックス・ソロが炸裂する②は、アルバムのハイライトに推したい名曲。無論、TAI PHONGの真骨頂たる⑤みたいな泣きまくる曲も最高ですが。
同じように聴かず嫌いをしておられる方がいらっしゃましたら、是非ご一聴をお薦めする名盤。



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