1974年発表の6th。 殆どヒットもせず、レコード会社とのトラブルもあってレコード回収という事態に陥ってしまった本作。 最後にして本作は最高傑作と言える出来だと思う(「In The Meantime/Some Other Time」は名曲!)。 ピート・ハム(Vo/G)とトム・エヴァンズ(Vo/B)存命中の最後の作品となってしまったのが残念。
1974年11月発表、邦題は"素敵な君"。本作の直後にもう1作あるのですが、ジョーイが脱退し更にお蔵入りとなったためリリース当時としてはオリジナル・ラインナップによる最後の、すなわち"悲劇のバンド"なる噂が立つ前の作品です。もはやバンドは低迷期でしたけど、ピート・ハム、この路線でもうちょっと踏ん張れば良かったのにと思える内容の充実ぶり。さりとて、そうも言ってられないほどピートは困窮し追い詰められてたんですね…。何はさておき、私が日本人としてイチ押ししたい1曲、表ジャケにも登場するサディスティック・ミカ・バンドの加藤ミカが参加し、日本でのみヒットしたという透明感溢れる"Know One Knows"は一聴の価値があります。なおCHRIS THOMASは本作と同時にそのミカ・バンド"黒船"をプロデュースした縁で後にミカと深い関係に、いやいやこの時点で既に?…とは全くの余談でした。