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WAR GAMES (1986年)
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WAR GAMES
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解説 - WAR GAMES
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★ (2007-08-14 21:16:00)

「反戦」をテーマにしたコンセプト・アルバム的な側面を持つ作品のせいか、硬派で無骨なパワー・メタルという
基本的な音楽性はそのままに、前2作に比べると、幾分シリアスな仕上がりとなった'86年発表の3rdアルバム。
ちゃんとプロのエンジニアの手を借りてレコーディングされているだけあって、重厚さを得たサウンド・プロダクションの
向上も著しい本作。(2nd『WITCH HUNTER』と2in1仕様の国内盤を通して聴けば、音質の差は歴然)
楽曲のアレンジやメンバーのパフォーマンスもグッと洗練され、なかなか垢抜けた雰囲気が漂う・・・飽くまで前2作比でだけど。
特に、劇的さを演出するピアノの調べをフィーチュアしたバラード⑤はその代表格で、これまでの
「良い曲なんだけど力み過ぎていて笑っちゃう」という過剰な空回りっぷりが抜け、表現力を身に付けた
クリス・ボルテンダールのメリハリの効いた歌唱が、感動すら感じさせる名曲。その他にも、
これぞGRAVE DIGGER節!といった感じのアグレッションを発散する①②⑦、隠し味的に使われているKeyが
非常に効果を上げているスピード・チューン③、JUDAS PRIESTを思わせる④、泣きのGを配してドラマチックに盛り上がる⑥、
凝ったアレンジで聴かせるミドル・チューン⑧等、収録された楽曲の平均クオリティは押し並べて高め。
個人的に、GRAVE DIGGERの初期作品3枚の中では1st『HEAVY METAL BREAKDOWN』が一番好きなんだけど、
最も高い完成度を誇っているのは本作のように思う。
尚、こんなに素晴しい作品を作りながらも、レコード会社の横槍で迷走を始めたバンドは、
この後バンド名をDIGGERに改めて、ポップ方向に大きく舵を切った4th『STRONGER THAN EVER』を発表するも、
結局解散の道を辿る事になる。(で、後に再結成を果たして現在に至ると)




2. 失恋船長 ★★★ (2014-09-14 14:02:42)

1986年リリースの3rd。常人離れしたパワフルな歌声を前面に押し出しジャーマンパワーメタルの草分け的なダイナミックなサウンドを残しつつも前2作よりも曲調に幅が広がり幾分、垢ぬけてキャッチーさも出てきています。とは言えダークな叙情風味のメロディにビートの効いた強靭なリズムが乗り、NWOBHMからの影響も濃いギターリフとアグレッションとスピード感という金看板を押さえているのも好印象。確かに彼らの個性とも言うべき破天荒さが薄まり過剰なまでの力強さが減退している点に評価も分かれそうですが(NWOBHM的な湿り気とダークさが抜けたのも物足りない)普遍のメタルサウンドを叩きつけた今作は、彼らの順調な成長とメジャーになりつつあるシーンを見定めてのマイナーチェンジと受け取る事で結審がつきそうですね。従来の重さとエッジを残しつつもコマーシャルな部分も取り込んだ意欲作、かなりの力作ですよ。



3. cri0841 ★★★ (2014-10-05 16:43:32)

初期ならこれが一番でしょうね。不器用ながら、キャッチーさも出てきた。
Paradiseは名曲ですよ。メジャー化の色気というか、何かDiggerの布石とも
言うべき部分も出てきて、個人的には気に入らない所もあるのですが・・・。
Noise Recordsは彼らに本当に酷いことをしたよねw

多分意識したんでしょうが、ラストの不気味なインスト「The End」は復活作
「The Reaper」の冒頭のインスト「Tribute to Death」を彷彿とさせます。
考えすぎでしょうが、クリスのメタルに対しての執念を感じずにいられません。



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