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1. 火薬バカ一代 ★★ (2007-09-30 12:54:00)

先日、NUCLEAR ASSAULTの一員として久し振りの来日を果たし、変わらぬ豪快なドラミングを披露した
グレン・エヴァンスのサイド・プロジェクトC.I.A.が、'92年に発表した2ndアルバム。
1st『IN THE RED』は国内盤も出てたけど、インディーズ・リリースの今回は残念ながら日本未発売。
とは言え、出来の方は1stに勝るとも劣らぬクオリティで、グレンはこれまで同様、作詞・作曲、
プロデュースから、全楽器パートまでこなす八面六臂の活躍っぷり。
内容に関しては、基本的には1stの路線を踏襲した、NA的な緊迫感よりも「勢い」や「ノリの良さ」が前面に押し出された
スラッシュ・メタル・アルバムに仕上がっているものの、正統派へヴィ・メタリックな楽曲や、
バラードを演ってみたりと、曲調がかなりバラエティに富んでいた前作に比べると、今回は小細工抜きの直球勝負。
例えば“N.A.S.A."のような凝ったアレンジの楽曲が姿を消し、どの曲もシンプル且つストレートに
まとめられている辺りが、'92年という時代を感じさせる。
ともあれ、OPを飾るに相応しい走りっぷりを聴かせてくれる、バンドのテーマ・ソング①を筆頭に、アルバム全編に溢れる流行とは
無縁の「豪快な疾走感」は買いだし、特に、地響きを立てて突進しまくる⑤は個人的にイチオシの高速スラッシュ・チューン。
また、リードGとして本作に参加している、デイヴィッド・ディピエトロの弾きまくりのGプレイも
グレンのDsとタメを張る存在感を、本編中で発揮していてグー。
NA的な要素は余り感じられない作品ながら、スラッシャーには、1stよりも本作の方がお薦め。か?



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