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1曲目はまあ置いておいて、2曲目で「おーい、お前ら何処へ行くんだー?」という予想の裏切りっぷり。ヒップホップを取り入れたロックというよりロックを取り込んだヒップホップといった曲です。
その後はへヴィな曲が続き、正統派ビジュアル系だったシングル曲「REGRET」がポツンと浮かんでいる状態。
全体を通して聴くと、全てがへヴィなので曲ごとの違いが分かりにくい。
しかし一曲一曲を聴いてみると非常に良い楽曲も多数あり、前作「NIL」からの進化も見て取れる。シングル曲の「HYENA」「FILTH IN THE BEAUTY」はもちろん、「BURIAL APPLICANT」や「ガンジスに紅い薔薇」「CALM ENVY」「SWALLOWTAIL ON THE DEATH VALLEY」「GENTLE LIE」「千鶴」は非常に聴きやすく、今までのファンにも受け入れられそうだ。

まあ、他人と違うことをしたいのは分かるけど、「俺達カッコイイだろ?」と言わんばかりの作為的なイヤラシサが露骨な上にしつこすぎてオモテヅラのカッコ良さすら感じることができなかったよ。
更に、そのイヤラシサの一つであるR&B要素が「融合」と言うのもおこがましい程に道楽的。
R&Bを取り入れているのではなく、それっぽい事をやっている自分達に酔っているだけ。
上っ面のファッショナブルな音だけ真似したつもりになって肝心のリズムが空気なのだからハッタリも良いとこ。
作ってる本人たちがR&Bをナメている。
恐らくその手の物を専門的に聴く人がこれを聴いてもけして良い気分はしないだろうね。
とことんリズムの中毒性を追求するか、もしくは本業の人達を黙らせてやろうと言う覚悟が無いなら最初から手を出さないかどっちかにしてほしい所だけど、何も分かってないV系ファンに「ガゼットスゲー」と思わせたいだけなら今のままでもいいかもね。

ナンとかアプリカントはいい曲。
他はよくわかんない。
貴方が神かさんがいうように、融合、できてない。所謂、猿真似。口で「色んな音楽を取り入れる」っていいたいだけだと思う。ていうかR&Bって何?
この人たち、自分のことが見えてない。
でも、自分ギタリストだから「じゃあこれより良いの作ってよ」とか言われちゃったら黙らざるを得ない。そこは難しい。
まあ、好みの問題ってことで。
このバンドが何故売れてるか。その答えはひとつ。顔。

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