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EROTIK (2007年)
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EROTIK
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解説 - EROTIK
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-11-03 09:04:00)

2007年発表の2nd。

最近、不条理だったり摩訶不思議だったり、シュールだったりといった「邪悪」一辺倒ではない空気感を表現するブラックメタルバンドが頓に多くなってきている感がありますが、2005年に結成したというこの新星LIFELOVERも、その中の一つと言えるでしょう。

ロック的なダイナミズムを感じさせるリズムに、ブラック由来の平坦な摩擦リフや気だるくマイルドな普通声、妙に味のあるデスヴォイス、叙情的で不思議なピアノなどが乗り、女性の悲鳴や溺れ声、合唱などのSE等がところどころに配置されている事もあって独特な雰囲気。

音質もダイナミックかつクリアで、表面的にはブラック色はかなり希薄。…これだけでもかなり個性派なバンドですが、アンビエント志向になる前のBURZUMにも通じるアンダーグラウンド性や、AMESOUERSを思わせる邪悪さから離れたようなメランコリックさなどが感じられる部分まであるのが面白いです。

こう書くと、かなりマニア向けな音を想像するかもしれませんが、音質の良さもあって実際の耳当たりは割とキャッチーで、2曲目なんかはジャケ(夜景)通りのお洒落さすら感じるほど。
…逆にそこがシュールなのかもしれませんが。

他のバンドを引き合いに出すと、SHINING辺りが少し近いでしょうか。
あのバンドを鬱要素を弱めて不条理方向に傾けたら近い気もしますが…そうでもない気もします(笑)。言葉では表しにくいような独特の空気感を持った音を出しているバンドなので気になった方は是非。新世代ブラックらしい個性的な音が味わえます。



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