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RACE OF CAIN (2007年)
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RACE OF CAIN
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解説 - RACE OF CAIN
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-11-10 00:54:00)

07年発表の3rd。
DISK UNIONで配布の資料によると、このバンドはBURZUM等と並んで鬱系ブラックメタルに多大な影響を与えたらしいですが…前作から10年以上を経て発表された今作では最早鬱系にはカテゴライズされないであろう、個性派ブラックを演ってます。

作風はプリミティブらしい2ビート疾走あり、メランコリックな女性ヴォーカルを取り入れたメロウな曲あり、ロックンロールのテイストを取り入れた曲もあったりで結構バラエティに富んでますが、どの曲でも基本的な「ブラックらしさ」は崩していないように思います。

ただ一般的なブラックよりも、リフがどこかグルーヴィで…それが鬱系のパイオニアらしい鬱屈したメロディやチープで味わい深い音質とも相まって、ノリの良さといった健全な方向ではなく洗脳的なムードを醸し出している感じですね。ヴォーカルも攻撃性よりもサイコな気味悪さが感じられて、この雰囲気にはあっていると思います。

また、音楽性の奇妙さに負けない、凝ったブックレットも必見。最初のページには「私はアルファでありオメガである。最初の者であり最後の者、始まりであり終わりである」と黙示録の有名なフレーズがラテン語で書かれておりブラックらしい雰囲気ですが、一ページめくると黒地に赤で大きく「?」の文字(笑)。それからガスマスクを被った集団や不思議の国のアリスの挿絵、電子レンジ(?)に入ろうとする女性などが掲載され、最後にまた「?」で締め(笑)。奇妙すぎる…。

アートワークだけでなく、Nylon氏のイイ表情にも注目。ただ、歌詞の順番がバラバラなので、そこはちょっと読みにくいかもしれません。鬱ブラックよりもFURZEやLIFELOVER等の個性派が好きな方にお勧め。
LIFELOVERよりもブラックらしさが残っているので割と聴きやすいと思います。欲を言えば、もう少し録音レベルは上の方が良かったかも。まあ、十分許容範囲ですが。



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